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夜明け前が一番暗い 2

向かい合って座り、お互い何も纏わぬ姿になった。 ツツジは髪の毛を解いていて、ゼアレスはどうしたらいいかわからず呆然とその姿を見つめていた。 やがてツツジはこちらへ近寄り、膝立ちになるとまた唇を重ねてくる。 「ん…」 軽く触れ合うキスを繰り返すと、ツツジの頭が段々下へとずれていく。 耳を撫でながら首に口付けられて、無意識に身体が揺れてしまう。 彼の手が緊張で固まった身体を撫で回し、そっと足に触れられ太腿を撫でられる。 「っ、ツツジ…」 「いいから、俺に任せて」 ツツジは唇を舐めながら小さく呟き、ゼアレスの自身へと触れた。 もう既に痛いほど熱を集めていたのだが、彼の白い指に触れられていると思うと頭がどうにかなりそうだった。 彼の顔がそこに近付き、ちゅ、と誰も触れたことのない中心に口付けられる。 「…!?」 「暴れないでってば」 ツツジに強く制され、ゼアレスはまた固まってしまう。 彼の舌がゆっくりと中心を舐め上げ、やがて彼の口に飲み込まれていく。 ぬるりとした舌の感覚、彼の口腔の熱、感じないようにしても 彼が頭を動かし、音を立てる度に思い知らされて ゼアレスは両手で自分の顔を覆った。 「ん、…は、ァ…おじ、さん…?」 「うわ、そこで喋るな…っ」 「ねえちゃんと見てよ…、それとも痛い?やめる?」 ツツジは、下から舐め上げるように舌を絡めながら聞いてくる。 いっぱいいっぱいだったゼアレスは指の隙間からどうにか見ながらも首を横に振った。 「うわぁ…何その顔…えろぉ」 ツツジは要らんことを言いながらにやーっと笑い、またゼアレスの中心を口に含んだ。 怒りさえ沸いてくるその所業にゼアレスは歯を食いしばって耐える他なかった。

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