「ふ、…ーっ…」 酸欠で頭がくらくらしたが、身体を仰向きに戻されようやく彼と向かい合うことができた。 唇と唇が重なって、ちゅ、ちゅ、と何度も繰り返しながら また律動が再開する。 「っ、ん、…はぁ…ーっ」 彼の熱を感じながら、舌を突き出して舌を捕まえて 髭が肌に触れるとそれにすらも身体は甘く反応してしまう。 「ん、ぜあれす…、すきぃ……」 どろどろの頭が勝手に気持ちをぶちまけていく。 再開した律動はまた激しくなり、ツツジの膝を抱えるように足を広げると彼の欲望がまた深く刺さった。 「あ、ぁア…っ、は、…ッ、あ」 仰け反りながらその刺激に翻弄され、余韻に浸る間も無く次の刺激が襲ってくる。 内部のポイントに彼の中心が触れて、ツツジは眉根を寄せながら思わず身を捩った。 「〜ッ、…あ、ァ、そ、こ…っやぁ」 ツツジの反応を逃さず、そのポイントを擦り上げられると ゾクゾクと腰が震えて、ツツジは頭を抱えながらまた絶頂を迎えた。 「イ…っ、あ…！あ…、ッ！」 ゼアレスの手に手首を掴まれてベッドに押し付けられる。 敏感になった身体に激しく熱を打ち込まれ、ツツジは身体をガクガクと震わせながら何度も絶頂に似た感覚を味わった。 「や、…あ、い…ッ！ぁ、あ…っ！」 「ツツジ…っ、」 彼の声が耳元で響いた。 ツツジは身体の全部が痺れて、舌さえ動かすことができず 頭が真っ白になったまま震える身体で彼の吐き出す精を受け止めた。 呼吸さえままならず、暫くその状態で2人とも静止していた。 「…っ…あ…、はあ…」 掠れた声が喉の奥から放たれて、 ずるずると身体は離れていこうとした。 ツツジは無意識に彼の背中に腕を回し、それに気付いたゼアレスはそっと抱き締め返してくれた。 すき。 ぼんやりとその言葉が思い浮かんで、そのままツツジは意識を飛ばしてしまった。