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第13話 ユキの考察
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ユキ&ショウside
「ショウ。」
「ん?何?」
「ミヅキくんと祐也って、本当に教師と生徒ってだけよね?」
「え?そうじゃないの?」
「私、あの二人はどう見てもイチャついてるようにしか見えないんだけど。」
二人に視線送りながら言うとショウも同じように二人を見る。
「まあ、仲良さそうだけどさっきの剣幕からしてただの教師と生徒だろう。」
ショウはそれだけ言うとお客さんに頼まれたお酒を作り始める。
うーん。たしかにさっきの祐也の発言からはそうだと思うんだけど。
祐也は大学のときはあんなに笑うことはなかった気がする。
いっつもつまらなさそうで無愛想で特定の恋人は作らずに遊びまくってて学部内の男子生徒はほぼ全員アイツの餌食になってたんじゃないかってくらい毎晩誰かといた。
別に祐也が誰といようが構わないんだけど、何がそんかにつまらないのか気になってちょっかいかけてたのが友達になったきっかけではあるけど。
それでも大学4年間一緒にいてもあんな風に笑いかけてるのは見たことないし、何だかミヅキくんを見る瞳が如何にも楽しそうで。
ーーー・・・・・・愛おしそう?
とは違うけれどただの一生徒にしては距離感がね、近い気がするのよね。
ミヅキくんの方はわかりやすいから可愛いのよね。
祐也のことがきっと好きなんだろうな。
私もミヅキくんは可愛くて好きだけど、ミヅキくんが祐也を好きなら応援してあげなくちゃね。相手が祐也ってのが微妙ではあるんだけど、何だかあの二人を見てるとミヅキくんには頑張ってと言いたくなっちゃう。
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