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昂る6(※)
side 悠
今日の俺はどうかしているのかもしれない。
蒼牙とレストランを出てから欲しくて仕方ない。あまり見ることのない制服姿にドキドキし、仕草や表情に身体が熱くなった。
雛森さんと話をして、蒼牙のことを真剣に考えたからだろうか…
いつもより執拗な愛撫で身体を拓かれ、蒼牙の熱や匂い、手の平の感触、息遣い…全てが愛しかった。
だから、もっと近くに感じたくなった。
ゴムなんかで隔たれたくなかった。
「…ンッ…ハァ…」
ゆっくりと蒼牙の熱い塊が挿入ってくる。
腰が浮くほどに足を抱え上げられ、覆い被さるようにして慎重に進んできている。
バスルームで蒼牙のモノが腰に当たっていた。
…あの時からずっと我慢していただろうに。
自分の欲望のままじゃなく、お互いに気持ちよくなるためにセーブしてくれているのが伝わってくる。
それが嬉しくて受け入れるために俺も身体の力を抜くが…逆にもどかしくもあった。
「ンッ…ハァ…挿入ったよ。」
愛しそうに目を眇め、ゆるゆると下腹部を撫でられる。
「…ンアッ…!」
軽く馴染ませるように腰を回され、這い上がってくる快感に声が洩れた。
…熱い、確かな存在。
初めて感じる生の蒼牙自身。
眉根を寄せる蒼牙の表情が色っぽくて、胸が締め付けられる。
それに連動したのか、繋がった場所も締め付けてしまい、「…ンッ!」と小さく呻く声が聞こえた。
「え、ンア…ッ…!」
中に締め付けていた熱い塊が質量を増し、ドクドクと脈打つ。
馴染ませ緩やかに動いていた蒼牙の腰が、少しずつ速さを上げていき、奥まで貫くとそこで細かく刺激してくる。
…グリッ、クチュ…、グリュリュ!
「ハッ、ンッ…フッ…ッ…!」
手を蒼牙の首に回し引き寄せると、すぐに重なってくる唇。
胸が痛くなるほどに愛しくて、確めるように輪郭を撫でた。
「蒼牙…ッ…ンッ、」
「ハッ、ごめん、悠。一度イカせて…ッ…!」
余裕の全くない声で耳元に囁かれ、それまでの動きとは比較にならない強さで揺さぶられた。
グリッ、グチュッ…!
数度、深い場所を擦られたかと思うと、「フッ…クッ!」と蒼牙の押し殺した声と共に、身体の奥でビクビクと蒼牙自身が震えた。
感じたことのない、最奥に流し込まれる感触。
「ンッ!…あ、」
ジワジワと胎内で熱が広がる。
俺の中で蒼牙が達したのが分かり、身体が震えたー。
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