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昂る5(※)

ヌチャ、クチュ…グチャクチュ… 悠さんの様子を確認しながら指を抜き差しする。 三本に増やした指で熱い孔の中を掻き回し、滑りをよくする為に舌も使っていった。 「あ、ぁあ!」 差し込んだ指を曲げてグリグリと内壁に擦りつけると、背中を仰け反らせて高い声を上げる。 「…ここ、悠が一番気持ち悦いとこ。後でいっぱい突いてあげる…。」 熱に浮かされたような甘い声が自分から発せられる。 腰に巻いていたバスタオルは足元に落ち、痛いくらいにそそり勃つ自身が晒されていた。 「あ、…蒼牙…はや、く…アンッ…!」 腕を付いて肩越しに振り返り、甘く喘ぎながら俺を求めてくれる。 壮絶な色気を纏った悠さんの要求に、自身の先端からは先走りが溢れていた。 …グチュッ…! 「…ッ…ンッ!」 指を引き抜き、尻たぶを揉みながら、悠さんの背中にキスを落とし囁く。 「ハッ…待ってて。ゴム取ってくるから。」 身体を起こしベッドから降りようとすると、「…蒼牙、」と呼び止められた。 「…何?」 ベッドサイドに腰掛け悠さんの顔を撫でながら問うと、「あの、…」と真っ赤になって言い淀む。 暫く言葉を待つが、悠さんは黙ったままで。 「すぐに戻るから…」 カバンに取りに行こうと立ち上がりかけると、腕を掴まれ引き寄せられた。 強く引っ張られてバランスを崩し、ベッドに肘を付いて悠さんを下敷きにするのを防いだ。 「…びっくりした、どうしたの?」 すぐ目の前に悠さんの顔があり、真っ赤に染まったその顔を見つめると、腕を伸ばして首にしがみついてきた。 「…いらない。」 「…ッ!」 小さく耳元に囁く言葉に、息を飲んだ。 「ゴム、いらない…そのままのお前を感じたい…」 そう続けるとゆっくりと顔を見合わせ微笑む。 その表情があまりにも綺麗で俺は言葉を失った。 俺の表情がおかしかったのか、悠さんはクスクスと笑いながら額、瞼、頬、鼻と顔中にキスをしてくる。 唇に悠さんのそれが重なった瞬間、金縛りからとけたかのように俺から荒々しいキスをした。 「フッ…ッ…あ、ンッ…」 悠さんの口から洩れる嬌声すら飲み込むように深く口付けていく。 クチュ…チュッ、チュクッ…ピチャ 「ンッ…いいの…?」 キスの合間に囁くと、今度は悠さんから深く口付けてくれる。 「ん、ハッ…いいから、はやく、」 甘い声と舌。 俺は悠さんの腰を抱え上げたー。

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