97 / 347

昂る4(※)

悠さんの身体をシャワーで流しバスタオルで巻くと、ベッドまで抱えていく。 ベッドに横たわらせ、その上に馬乗りになった。シングルサイズのベッドが二人の重みで軋む。 「ダブルの部屋をとれば良かったかな。」 微笑みながらそう言うと、悠さんが困ったように笑う。 「…さすがにそれは恥ずかしいだろ。」 ツインルームの部屋。 ベッドの間の照明だけを灯し、影の濃くなった悠さんの顔に手を伸ばした。 「いつもよりエロい顔してる…。」 頬を撫でながら言うと「ンッ…お前もな」と手を重ねてくれる。 お互い昂っているのは明らかで。 少し自嘲気味に笑うと、俺は悠さんに覆い被さりながら囁いた。 「…加減できなかったらゴメンね。」 …クチュ…チュッ、チュク…チュ… 「ンッ…ぁぁ…ッ…!」 しわくちゃになったシーツを掴みながら喘ぐ悠さんの声。 うつ伏せ、腰を高く持ち上げた格好で内腿を震わせて快感に耐えている。 双丘に手を添え片手は悠さん自身を愛撫しながら、俺は後ろの蕾に舌を這わしていた。 「ハッ…もう少し我慢してね。」 一度顔を上げ腰骨に口付けながらそう言うと、「…うぅ。」と泣きそうな声を出して頷く。 ローションがないから…と理由を付けて耽った淫らな行為。 …本当はカバンに入っていると知ったら貴方は怒るだろうか。 チュッと音をたてて背中にキスを落とすと、また後孔に舌を伸ばした。 「ンア…ッ…」 舌先を尖らせ縁を舐める。 耳に心地よい喘ぎ。 固く閉ざした蕾を開くように、舌先を忍ばせていった。 襞を舐め抜き差しをすると、悠さんの足がガクガクと震えた。 俺を受け入れようと必死に耐えている…。 …いじらしくて、愛しくて、頭が馬鹿になりそうだ。 クチュ…チュッ、クチュ…グチャ グリッ! 「あ、アァッ…ンッ!」 舌の動きと合わせて悠さんを扱く手も激しくする。 「も、離せッ…!あぁぁ…ッ…!」 手の中で悠さんの熱が弾けた。 震える背筋とひくつく蕾。 あまりにも淫らなその光景に目眩がした。 悠さんから身体を離し手の中の白濁を舐める。 眼下には快感に震え、余韻を逃そうと息を整える愛しい人の姿。 …早く挿入りたい。 俺は白濁の残りを指に纏わせると、悠さんの後孔に挿し込んでいったー。

ともだちにシェアしよう!