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昂る8(※)
グチュッ…グジュ!グリュリュ!
「ハッ…ッ…!」
「あ、ぁ、ンア…ッ…」
俺が達してから数度奥を突き上げ、蒼牙も欲を放った。
「ぁぁぁ…ッ…!」
再び感じる胎内の熱に、震えた声が洩れる。
「ハァ…ハァ…、その声、ヤバいから…」
そう言うと蒼牙はヌチャッと音をたてながら腰を引いていく。
「ンッ…」
中を擦りながら出ていくその感覚にまた声が洩れ、口を押さえた。
ギシッとベッドが大きく揺れ目を向ける。
蒼牙は俺の側に横たわると腕を伸ばしてギュッと抱き締めてきた。
汗ばんだ身体が触れ合い心地よい体温に包まれる。
「…身体、辛くない?」
「ん、大丈夫。…喉が渇いたかな。」
心配そうに覗き込みながら聞いてくる蒼牙に、俺は微笑みながら返す。
「O.K. 水を取ってくるから待ってて。」
そう言って身体を起こそうとする蒼牙の首に腕を回し、強く抱き着いた。
「後でいい…まだこのまま。」
そう言うとクスッと笑う声が聞こえ、背中に腕を回してくれる。
水は飲みたいが、この暖かい腕から抜け出すのは惜しい気がする。
「うわっ!」
目を瞑り蒼牙の体温を感じていると、力を込めてぐるっと回られ、蒼牙の上に乗っかるような態勢になる。
下にある顔を見つめると、後頭部に手を回し強く引き寄せられ、そのまま口付けられた。
クチュ…、
「ンッ…蒼牙…。」
優しいキス。
労るような、癒してくるかのような柔らかい口付けに、快感に敏感になった身体が反応してしまう。
「ンッ…ダメ、また欲しくなるから…」
そう言って口付けを止めさせようと唇を指で塞ぐと、今度はその手を掴まれて指を舐められた。
「…欲しがってよ。俺はまだ悠が足りない。」
欲に濡れた瞳が見詰め返し、心臓を捕まれる。
目が離せない。
また指に舌を這わせる蒼牙に、身体の奥が疼いた。
「…明日、一日中面倒見ろよ。」
「もちろん、喜んで。」
色気を含んだ男らしい表情。
…クソ、カッコいいんだよ。
「…ンアッ!」
蒼牙の手が俺の尻に回り、ゆっくりと撫でる。
そのまま蒼牙を跨ぐように内腿を広げられた瞬間、開いた足の間に何かが伝う感触がした。
「フッ…なに…?」
身体を捩り確認すると、内腿を蒼牙が吐き出した欲が流れていた。
一気に顔が熱くなる。
…こんなにも出したのか。
黙ってしまった俺の変化に気付いた蒼牙がニッと笑ったー。
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