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昂る9(※R18+流血有)
「掻き出さないと挿れられないね。」
意地悪く笑った蒼牙が、俺の双丘に手を這わしてきた。
「え…ンアッ…!」
片手はベッドサイドにあったティッシュを探り、もう片方の手で後孔に触れてくる。
そうして指をゆっくりと挿入してくると、グリグリと回してきた。
「アァッ…ンッ!」
蒼牙の肩に額を押し付け、腰に走る刺激に耐える。
二本に増やされた指が入ったり出たりしている。
中で曲げられ、奥まで突き込まれ、広げられる。
トロトロと垂れてくる感触が気持ち悪い。
グチュグチュと音をたてて掻き出され、伝う白濁を拭われた。
「フッ…ッ…ンッ!」
クチュ…
羞恥に耐えていると、下から口付けられる。
こんな恥ずかしい行為、コイツじゃないと許さない。
他のヤツじゃ気持ち悪くて殴ってしまうに違いない。
…例え、よく似ていても。
「…蒼牙…ン」
キスの合間に名前を呼び、両手で顔を挟んだ。
瞳を見つめると優しく微笑まれる。
「…なに?」
手の動きを止め、掠れた声で返事をしてくる。
その声にまた身体が熱くなっていく。
「…雛森さんのこと、ごめんな。でもちゃんと断ったから…俺はお前しかいらないから…ンアァッ!」
最後まで言い終わる前に、後孔に熱い楔が打ち込まれた。
「ハッ…キツ…。」
「アンッ…まって、まだ話の途中…ッ…ンッ!」
グイッと身体を起こされ、蒼牙の足に跨がる形で向い合わせになる。
自重で深く蒼牙を受け入れてしまい、いきなりの強い刺激に息が詰まった。
「あ、ハッ…」
「…分かってるよ。悠がちゃんと断ることも、他に目を向けないことも。」
仰け反る俺の首筋を舐めながら蒼牙が囁く。
「ンッ!フッ…!」
…ガリッ
強く吸い付かれ、軽く噛み付かれれば僅かに血が滲んだ。
その血を舐め上げながら蒼牙は続けた。
「だけど、油断したことは別。…言ったでしょ、二人きりになったらダメだって。」
滲む血を恍惚と舐めながら、蒼牙は俺の足に腕を掛けた。
強い力で身体を持ち上げられ、下に落とされる。
グチュッ…!
「ンアァッ!!」
強すぎる快感に悲鳴に似た嬌声が上がる。
「だから、次は油断しないで。…清司さんに触れられないで。」
グチュッ…グジュ!パチュパチュンッ!
揺さぶられ、突き上げられながら囁かれる。
「あ、分かった、から…アァッ…ンッ!」
蒼牙の言葉に俺は必死に返事をしたー。
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