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昂る10(※R18+流血有)
side 蒼牙
まさかこのタイミングで清司さんの名前を聞かされるとは思ってなくて、あの時感じた不快感を思い出してしまった。
悠さんは全く悪くないが、仰け反る姿に加虐心が湧いてしまったのは確かで…何度も突き上げた。
「…ンアッ…怒ってる、のか…アァッ…ンッ!」
快楽からくる涙で目尻を濡らしながら、悠さんが聞いてくる。
「ハッ、まさか。怒ってないよ…ッ…」
グリュリュ!
深く挿し込み擦り付ける。
怒ってなどいない。
愛しくて、大切で、離したくないだけだ。
いつまでも繋がっていたい。
貴方は俺のものだと、この身体に刻み込みたい。
「…愛してる、どうしようもないほどに。」
悠さんを押し倒し、目をみつめてそう伝えた。
「…俺も…愛してるよ。だから…ンア…ッ…」
悠さんからの愛の言葉に我慢できず、腰を動かした。
グチャ、グチュッ…!パチュ、パチュン!
チュッ!チュパッチュクッ!
「アァッ…ン!フッ…アンッ…!」
クリクリと乳首も舐め、キツく吸い付く。
唇に挟み込み先端を尖らせた舌で刺激していく。
「あぁぁ…ッ…も、イクッ…!」
耳に届く悠さんの声。
頭を抱き込む両手を引き離し、指を絡めて顔の横に縫い付けた。
顔を見つめると、快感に溺れ涙を流す貴方が囁いた。
「ハッ…ンッ…愛してるよ。だから…もっとお前を刻め…ッ…!」
「…ッ…悠…!」
その言葉を合図にお互い見つめ合ったまま快感を追い、上り詰めていったー。
腕の中で気を失い、眠る悠さんを撫でた。
気持ち良いのか胸に擦り寄ってくる姿に愛しさが込み上げてくる。
濡れタオルで身体を清めたから、すっきりしているのだろう。
気持ち良さそうに寝息をたてている。
…けど、ごめんね。
愛しい身体をそっと仰向けにし、首筋に唇を寄せた。
意識のない貴方にこんなことをしたら、後で怒られるかもしれないな。
それでもどうしても今欲しい。
『もっとお前を刻め』
その言葉が俺を我慢できなくさせる。
…チュッ、チュッ、…ガリッ!
優しくキスを送りその首筋に噛み付いた。
流れる血の色と、甘くて芳醇な香り。
セックスとは違う昂りを感じながら、俺はそこに吸い付いたー。
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