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渇望5(※)
どのくらい時間が経ったのだろう。
いつの間にか部屋は薄暗くなっていて、明かりがないとハッキリと見えないくらいだ。
…良かった。こんな恥ずかしい姿を見られるなんて堪えられない。
「…考え事?」
後ろから蒼牙の声が聞こえ、同時にグリッと指を回される。
「うぁッ!…ア、ンッ…」
信じられないような快感が駆け上がり、あられもない声が出てしまう。
「…ハァ、凄いね、悠のここ。もう指を三本飲み込んでる。」
グチュグチュと抜き差しさせながら、興奮した声が囁く。
丁寧にゆっくりと解してくれたお陰で痛みはなく、もどかしいような快感が続いていた。
時折、長い指が曲げられると強烈な刺激が走ったが、『そこはイヤだ…』と訴えると『仕方ないね。』と逸らしてくれた。
「…悠、ゴムある?」
頭上から声が聞こえ、頭にキスが落ちる。
快感に堪えていた頭では一瞬何のことだかわからなかったが、あぁ、と思い至る。
「‥引き出し、一番下…」
単語を並べるのが精一杯で、震える手で指差した。
「‥OK」
「ンァッ!」
声と共にグチュッと指を引き抜かれ、背中に感じていた温もりが離れる。
ハァ、ハァと息を吐きながら視線で蒼牙を追うと、ベッドから降りスタンドライトを点けていた。
部屋がオレンジの光に照らされ、自分の態勢が丸見えになったことに一気に羞恥心が募る。俺はダルい身体を反転させ仰向けになり、腕で目元を隠した。
「あったよ。」
蒼牙が乗り上がったことでベッドが軋み戻ってきたことが分かる。
チラリと盗み見ると、
「上向いたんだ。」
愉しそうな声。
「俺のこと見えるだろ?」
蒼牙が何を言いたいのかわからない。素直に頷くとクスッと笑われた。
「…!?」
…しまった、そういうことか!
気付いた時にはもう遅く、蒼牙は口にゴムの袋をくわえると、俺に視線を向けたままカチャカチャとベルトを外し前を寛げ始めた。
色気がありすぎて、恥ずかしすぎて目を逸らしたいのに…金縛りにあったかのように動けない。
…嫌でも見てしまう。
クソッ、下向いたままでいれば良かった。
「フゥ…窮屈だった。」
寛げた前からは、蒼牙自身が固く屹立して現れる。
…デカい。
そんなもの無理だろ。
どんどん不安になってくる、…同時にドクドクと心臓が興奮に音をたてる。
‥ピリッ!
袋を口で破る蒼牙を、俺は真っ赤になりながら見つめていたー。
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