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渇望8(※)

side 悠 「ウァ…ッ…ン、」 さっきまでの激しさとは違う穏やかな突き上げに、咬み殺せなかった喘ぎが洩れる。 もう、ずっと長いストロークを繰り返され、かと思えば入口付近を緩やかに掻き回されたりしている。 一度目の激しいセックスの後『…まだ欲しい』と言った蒼牙は、手早くゴムを付け替えてまた俺に覆い被さってきた。 『…今度はゆっくりと抱かせて。』 そう言って腰を抱え直すと、まるで見せつけるかのようにゆっくりと挿入して。 蒼牙は一度達して余裕ができたのかもしれないが…俺は二回もイカされているわけで、全身が性感帯になったかのように僅かな刺激でも拾う。 穏やかに突き上げられれば、中にいる蒼牙自身の形も熱もよく分かり、それがまた俺を熱くする。 「…ンッ、アッ…ッ…」 吐息と共に高い声が出て、恥ずかしくて口を塞いだ。 「…可愛い、悠。声を我慢しなくて良いのに。」 身体を起こして俺の足を自分の太股に乗せ、緩やかに腰を振る。時々奥まで突き上げて来たかと思うと、抜かずに腰を回して刺激してくる。 …グッ、グッ…グリ、グチュ… 耳を塞ぎたくなるような音がして、「ンッ!…音が、ヤダ…」と半泣きになりながら訴えた。 「…ッ!その顔、反則」 「ンッ!ンー…ンッ」 急に噛みつくようなキスをされ、さっきまでの穏やかさから一転、ガツガツと腰を振られた。 クチュ…グチュグチュ! チユッ、チユ…チュル、ピチャ 上も下も蒼牙に侵されて洩れる声さえ吸い込まれる。そして、 …グリッ! 蒼牙の熱い塊が腹の中程にある一点を刺激した。 「ンンッ!…ッ…やだ!…そ、こ…アッ、イヤ…!」 信じられないような快感が怖くて、イヤイヤと首を振った。 すでに固く反り返っていた自身が先走りを溢していく。 「ここだろ?…ダメだよ。今度は逃してあげない。」 ニッコリと笑いながら言うセリフはひどく意地悪で。でも、愛しそうに身体を寄せて頬や首筋を撫でてくる。 「アッ…アッ…アンッ…!」 …指でした時には避けてくれたのに! そう思いながら睨み付けるが、涙目になってしまい蒼牙の顔がボヤける。両手でシーツをむちゃくちゃに握り、快感を逃がそうともがいた。 激しくなった突き上げに翻弄される。 …熱い 鎖骨や胸元には熱い唇が降りてきて、舐めたり吸ったりしてくる。 熱い唇がチユ…と音をたて、紅い痕を残されたのが分かったー。

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