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渇望9(※)

「そ、うが、…ッアン、もう…」 胸に吸い付き尖りを舌でクリクリと弄られれば、一気に射精感が増す。 何かに捕まっていないと自分が保てなくて、翻弄してくる男の背中に腕を回した。 グチュ…チュプ、プチュグチュ…! 蒼牙と繋がった場所が奏でる卑猥な音 自分のものとは思えない喘ぎ声 蒼牙の荒い息づかい 静かな部屋の中にそれだけが響く。 「アッ…ッ…ン、蒼牙、」 「…ハァ、悠の中、ン、最高…ッ…」 背中に爪をたてガリッと引っ掻いた。 言われた言葉に恥ずかしさよりも歓喜している自分がいて。 俺で蒼牙が気持ち良くなってる。 求めてくれている。 …それがこんなにも嬉しい。 「アァッ!だ、ダメだ…ッ…今、さ、わる…ッ…アン!」 蒼牙の手が解放を求め震える俺自身に触れた。 グチグチと扱きながら耳にキスを落としてくる。 「ン、イッて良いよ…」 耳を舌で犯され、濡れた音が直接鼓膜に響く。 …堪らない 蒼牙の頭に手を回し掻き抱いた。 「ハァ…ハァ…、悠…愛してる」 腕の中で、余裕のなくなった蒼牙の声が囁く。 身体中が悦びに震えた。 「ア…あ、俺も、…ッ…あぁッ…!」 頭が真っ白になる。 感じたことのないほどの快楽に、俺はのけ反りながら達した。 中で感じる蒼牙自身をキツく締め付けると、顎に熱い唇が触れ「…ッ…ンッ!」と息を詰める。 ビクビクッと中で熱い塊が震え、蒼牙も達したのだと分かった。 身体に感じる心地よい重さ。 …なんて愛しいんだろう。 だけど、もう。 「…ンッ、…もう、今日はやらねーぞ。」 「…残念。」 クスクスと胸の上で笑いながら返してくる蒼牙が本当に愛しくて。 俺達はギュッと抱き締め合ったまま、暫くお互いの熱を感じていた。

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