6 / 53
第6話
何という事を!!
(俺っ)
よりによって、魔軍最高幹部にして、魔王亡き後、政治の一切を取り仕切り魔族の頂上に立つ魔軍宰相・オルフェーヴルの……
「ち……」
「ち?」
「ちちちー」
「ちち?」
ちちじゃない。
「ちちん」
「ぷいぷい」
じゃない。
「ちち、ちち、ちんち」
「ん」
それ!
「ちん」
「こ」
握っちゃってるー★
ムギュ
「ひゃ」
何やってる、俺!
早く離さないと!
ムギュン
「ひゃふ」
焦れば焦るほど手から離れない。
ムギュギュン
つか、どうして?
「オルフェ、裸なの!?」
「添い寝をさせて頂きましたので」
「添い寝?」
「私は淫魔です。勇者様の精気を吸わせて頂く了承を得ましたが」
「それと添い寝と裸がどう関係するのさ!」
「全裸で添い寝すると、効率よく精気を吸えるのです」
「聞いてない!」
「お伝えしておりませんでしたので」
「大事なことはちゃんと言って」
「はい。これからは、そう致します。それでは早速、大事なことをお伝えしますね」
「なに?」
「勇者様も全裸ですよ」
………
………
………
「ヒャアアアァァアーッ!!」
すっぽんぽん★
「なんでっ」
「精気を吸われる対象者も全裸になって頂くのが、最も効率よく精気を吸う方法です」
「ヒギャアァァアアーッ!!」
一糸まとわぬ生まれたばかりの姿になってる。
「おパンツ」
「あそこです」
オルフェが指差したのは、遥か先。
遠く遠くの床の上。
アァ、どうしてあんな所で哀しい姿に。
サンスベリアの葉っぱの先に、ぴらんと引っ掛かっている。
愛するボクサーパンツ〜〜
ともだちにシェアしよう!