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第32話
伝説の竜騎士カイザークは王様だった!
「いえ……」
明かせぬ事情があったのだろう。
責める気はないけれど〜
「君は優しいね」
穏やかに微笑んだ王様に胸が痛む。
(あのカッコいいカイザークが、エロエロ王様だったなんてショックだ)
仮面の下でエロい妄想してたなんて〜
うう〜
「また今度、お城においで。美味しい食事をしよう。バッカス産のスパークリングワインがちょうど手に入ったんだ。
ワインに合う肉料理をお抱えの宮廷料理人に作らせるよ。ポルチーニメンチカツなんてどうかな?もちろんスイーツも用意しないとね。フルーツタルトのマリアージュはきっと美味しいよ。
お腹いっぱいになったら、城にお泊まりして構わないよ。僕の部屋のベッドは、キングサイズだから、二人で寝たって余裕だよ」
「〜〜♠♠♠」
カイザークには下心しかない……
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