44 / 61
第44話 あとがき
(当時のまま転載しています、ご了承ください。)
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
今回は私の趣味全開で書いた話でしたが、いかがでしたでしようか?
緋嶺たちが住んでいる所は、岐阜県のイメージでした。一つ民話を絡めた話でも入れようかと思ったけど、出す機会もなく……(笑)
「鬼が攻めなのは良く見るけど(私が無知なだけかもです)、受けなのは見た事ないなー」から始まったこのお話、最初は鬼受け物語と呼んでいた事は内緒です(笑)
そして内容が重たいので、名前はできる限り遊びました。鬼頭緋嶺→鬼(ちなみに緋嶺の誕生日は二月三日です笑)、天野鷹使→頭文字と語尾で天使、印旛セナ→いんば→いんま→淫魔、樹木索冥→麒麟なので故・某大女優さまから苗字を拝借。
天使の設定は過去作【贄の翼】と同じですが、あちらは天使と人間が代々近縁で血を受け継いでいったという話になります。
今回は生まれながらにして、望まれない運命の子……こういうの大好きなんですよ~(笑)
多分不憫好きの原点は「イグアナの娘」なのかなぁ?(年齢バレそう)
しっかし今回は本当に書けなくて苦しかったです。気分転換にエピローグと番外編を先に書いたら、あれだけ書けなかったのが書けるように……息抜きって大事。
ラストはほぼ最初から決まっていたのでアレですが、羅川真里茂さんの「ニューヨーク・ニューヨーク」みたいな感じにしたかったんですよ。
そして緋嶺が鈍くて無自覚なのも苦労しました(汗)鷹使が傷つけられたら我を忘れるくらいに好きなのに、全然気付いてない。だから鷹使がどんどん遠慮なくなっていったのですが(笑)
セナと索冥について。何かこの人たちも色々と不憫だなぁ、と。索冥気に入ってたのに殺す羽目になってしまって残念。
余談というか、気付いてくれた方がいたら嬉しいのですが、モノローグの緋月の台詞と、エピローグの緋嶺の台詞の「いい月だ」は敢えて重ねました。親子で同じ台詞で逝くという風にしてます。
近況。職場にはベトナム人の子がたくさんいるんですけど、彼らは仲が良くて……肩組んで一つのスマホを覗いていたりと、妄想捗るやーつーを日々見せてくれます(笑)職場の後輩と一緒にムフフしてるのはここだけの話。
では、この辺で。感想など頂けたら励みになります。また次作でお会いできたら光栄です。
2021.12.17
ともだちにシェアしよう!