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その後 少将の職場に行くことになりました

 アララギ少将が書類を忘れてしまった。  昨夜、夕飯が終わってからずっと書き物をしていたけれど、あれはこの書類だったはず。書き終わってクルクルと巻いて、きれいな紐で結んでテーブルに置いたのを僕は見ていた。  少将がお屋敷に帰ったあとも仕事をするのは珍しくて、少将は大変なんだなぁと思っていた。それなのに、頑張って終わらせた書類を忘れて仕事に出掛けてしまった。 (すごく大事な書類だったら……)  少将はきっと困っているはず。出掛けてまだそんなに時間が経っていないから、いまから届ければ間に合うかもしれない。でも、届けていいのかためらってしまう。だって、少将が職場で僕のことを「妻だ」と話していることを知っているからだ。 「うーん、どうしよう」  書類をテーブルに置いたままウンウン唸っていたら、年配の執事さんに「お届けに行かれますか?」と聞かれた。執事さんは少将が中佐になる前から側にいる人だと聞いた。とても頼りになる素敵なおじいちゃんで、何も知らない僕のことをいつも気遣ってくれる。  いまも、きっと僕が届けに行くべきか迷っているから声をかけてくれたんだ。だけど、僕が少将の職場に届けに行くのはどうなんだろう……。 「でも、僕が届けに行くのは、さすがに……」  きっと少将に迷惑をかけてしまう。職場に行ったら僕が誰なのか言わないといけないだろうし、そうしたらみんなに知られることになる。僕みたいな元男娼を「妻だ」と話している少将に、きっと恥をかかせてしまう。 「大丈夫でございますよ。ツバキさんは奥様なんですから」 「……でも、」 「馬車の準備を致しましょう。さぁ、ツバキさんはお着替えをなさってくださいませ」  そう言って執事さんが馬車の用意をして、外出用の服まで用意してくれた。こうなったら、もう僕が届けに行くしかない。 「それでは、行ってきます」  一人で貴族用の馬車に乗るのは初めてだ。僕はドキドキしながら馬車に乗り、緊張しながら王城門をくぐって王宮の隣にある軍人さん用の建物に向かった。執事さんが言うには、今日の少将はその建物に一日いるはずということだった。 「……どうしよう、緊張してきた」  馬車から降りて、もう一度自分の格好を見る。王子様に会ったときよりも派手じゃないけれど、貴族が着るような上等な服はやっぱり違和感があった。 「僕が着ると、やっぱり変な気がする……」  男娼のときから身につけるものに無頓着だったからか、きちんとした格好のほうが恥ずかしい。だから、普段お屋敷ではもっと質素な服を着ている。 「でも、ここは少将の職場なんだし、いつもの格好はダメだしね」  わかってはいるものの、よけいに目立つんじゃないかとドキドキした。僕は少将にもらった首飾りを指で撫でながら、そうっと深呼吸をした。すぅはぁしてから、「よし」と気合いを入れて建物の入口へと向かう。  立派な建物の入口をドキドキしながら通り過ぎると、大きな広間みたいな場所があった。そこには何人もの軍人さんがいて、真っ黒な軍服姿が目に入るだけで緊張してしまう。 「……やっぱり、軍人さんはみんな大きいなぁ」  軍人さんが少し苦手な僕は、大きい軍人さんの姿を見ただけで気後れしてしまい、誰にも声をかけられずにオロオロしてしまった。  誰かに少将がいる場所を聞かなければいけないのに、いざ話しかけようとすると緊張して声が出ない。「あの、」というひと言すら出てこなくて、ますます挙動不審になっていく。 「もしかして、アララギ少将の……」  突然少将の名前が聞こえてきて、パッと振り返った。そこには、僕と同じくらいの背丈の軍人さんが立っていた。ほかの軍人さんより優しそうな雰囲気だからか、カチコチになっていた体から少しだけ力が抜ける。 「あの……」 「あぁ、その首飾りは、やはりアララギ少将の奥様でしたか。少将にご面会ですか?」 「ええと、はい」 「少将閣下は、この時間はたしか……。少しお待ちいただけますか?」 「あの、はい、大丈夫です」  そう答えたら、優しそうな軍人さんがニコッと笑って奥に消えていった。これで少将に会えると思ってホッとしたけれど、一つ疑問が残る。 (僕、少将のことひと言も言ってなかった……よね?)  なのに、どうして僕が少将に会いに来たのだとわかったのだろう。 (気がついていなかったけど、僕が少将の名前を口にしてた、とか……?)  思わず眉が寄ってしまった。もしそんなことをしていたのだとしたら、僕は変なヤツだと思われたかもしれない。 (もしそうだったとしたら……少将に迷惑をかけてしまうんじゃ……)  そう思ったら悲しくなってきた。少将の役に立つことはできないけれど、せめて迷惑をかけないようにと思ってきた。それなのに、職場で恥をかかせてしまったかもしれない。そう考えるだけで涙が出そうになる。 「…………いけない。泣くなんてもっとみっともない」  涙が滲みそうになっている目を手でゴシゴシこする。男娼になってから行為以外で泣くことなんてなかったのに、少将と出会ってから子どもの頃に戻ったみたいによく泣いている。二十五になろうという大人が情けないと思いながら、もう一度ゴシゴシこすって……しまった。  目元を擦っていたのと反対の手を見たら、持っていた書類にシワが寄っていた。少し強く握ってしまったせいだ。  僕は慌ててシワを伸ばそうとした。すると、今度は書類を結んでいたきれいな紐がずれてしまった。元の位置に戻そうと動かすと、今度は結び目がクシャッと乱れてしまう。 「……どうしよう、ますます歪んでしまう……」  ますますおかしな形になってしまう書類に悪戦苦闘していた僕の耳に、「どうしたの?」という知らない声が聞こえてきた。 「えぇと……」  顔を上げたら、何人かの軍人さんに取り囲まれていた。「いつの間に!?」と驚いている僕をよそに、軍人さんたちがニコッと笑いながら次々に話しかけてくる。 「大丈夫?」 「あの、」 「何か困ってる?」 「ええと、」 「軍の誰かに用事? 案内してあげようか?」 「いえ、あの、」 「連れて行ってあげるから」 「いえ、それは……」 「遠慮しないで」 (どどどどうしよう……!)  次々に話しかけられるからか、うまく返事ができない。肩や背中、それに腰に大きな手が触れていて、「誰に会いに来たの?」とまた聞かれる。何人もの軍人さんに一度に会うことなんてなかった僕は、どうしていいのかわからずオロオロしてしまった。 (少将、はやく……はやく来てください……!)  心の中で必死にそう念じていたら、「ツバキ」と僕を呼ぶ大好きな少将の声が聞こえてきた。 「しょ、少将ぅ……」  振り返ると、今朝お見送りしたときと同じ格好をした少将が、こっちに向かって歩いて来る。そうして僕の目の前に立ち、「待たせたか」と肩を撫でてくれた。それだけでホッとして、今度はうれし涙が出そうになる。 「だ、大丈夫です。あの、僕、これを届けようと思って」  そう言って少しシワが寄ってしまった書類を少将に差し出した。それを見た少将が、一瞬だけフッと優しい顔になる。 (よかった……僕が届けても、迷惑じゃなかったんだ)  胸をなで下ろしていると、僕を取り囲んでいた軍人さんたちがザワッとした。 「あの、もしかして少将殿の奥方、でありますか?」 「そうだが」 「この人が噂の……」 「どうりで……」 「あ、例の首輪……じゃなかった、首飾りが……」  ……なんだろう。今度は少しザワザワしている軍人さんたちが気になる。もしかして、知らない間に何かヘマをしてしまったんだろうかと不安になってきた。 「妻がどうかしたか?」 「いえ! 大変可愛らしい方だと思った次第であります!」 「お困りの様子でしたので、声をかけさせていただきました!」 「迷惑をかけたな」 「いいえ! 恐縮であります!」  そう言ってビシッと敬礼した軍人さんたちは、「失礼します!」と言ってサァッと消えていった。 (……しまった、ちゃんと挨拶してない)  オロオロするばかりで、挨拶すらまともにできなかった。せめて挨拶くらいはできるようにとお屋敷で密かに練習をしていたのに、本当に僕はなんて情けないんだろう。大いに反省しながら少将を見上げると、太い眉を寄せて難しそうな顔をしていた。 (……やっぱり、僕が届けに来たのがよくなかったんだ)  少将がこんな顔をするときは、怒っているか何か不愉快に感じているときだ。ほんの少しの表情の変化だけれど、僕にはわかる。 (やっぱり、執事さんにお願いしておけばよかった)  そうすれば少将にこんな顔をさせることはなかったし、迷惑をかけることもなかった。そう思ったらますます情けなくなって、前を向いていられなくなる。 「ツバキ」  少将の優しい声にも顔を上げることができない。 「勘違いをしないでほしい。俺はツバキが来たから怒っているわけじゃない」 「……少将、」 「だから、泣かないでほしい」 「な、泣いてなんか、いません」  嘘だ。ほんの少しだけ涙が滲みそうになった。あまりに自分が情けなさすぎて、そんな自分が悔しくて涙が出そうになる。  でも、少将が言うとおり泣くわけにはいかない。少将の隣で泣くなんて、それこそ迷惑をかけてしまう。僕はゴシゴシと目元を擦り、グッと顔を上げた。 「あぁ、違うんだ。怒っているんじゃない。ツバキの泣き顔を見られたくないだけで、二人のときは泣いてくれても構わないんだが」 「少将……?」 「ツバキが泣けば、またよけいな奴らに注目されてしまう。中には邪な気持ちを抱く輩が出てきてもおかしくはない。現にいまもそうだった。俺はそれが許せない」 「へ……?」  よくわからないけれど、見上げた少将の顔は眉が少しヘニョリとしている。これは困っているときの顔だ。 「ツバキは相手の庇護欲を誘う。だからあいつらも集まってきたんだろう」 「僕、そんなに子どもっぽく見えますか……?」 「そうじゃない。そうではないが、……とくに男を知っている軍人は、惹かれやすいんだろう。まさかと思っていたが、本当だったとはな」 「えぇと……?」 「殿下もおっしゃっていただろう? ツバキは可愛らしいと」  よくわからない。僕が可愛らしいなんておかしな話だ。  僕は可愛らしくもなく美人でもない、ただヒョロッとしただけの男だ。それは男娼だったときからちゃんと自覚している。そんな僕のことを可愛いなんて言ってくれるのは少将だけだ。ヤナギさんも言ってくれていたけれど、それは弟みたいなものだからだろうし、王子様のは……何だったのかいまでもよくわからない。  とにかく、僕は可愛くなんてない。可愛くはないけれど、少将に「可愛い」と言ってもらうのは嬉しい。少将だけに言ってもらえるのが特別っぽくて、言われるだけで体が熱くなってくる。それに少将だって可愛い。可愛い少将を知っているのは僕だけみたいだし、それも嬉しくて顔がモニョッとしてしまいそうだ。 (……ふへへ、僕だけが知ってる少将……)  ダメだ、どんどん顔がにやけてしまう。 「……ツバキ、一緒に帰ろう」 「へ……? え、少将、お仕事は?」 「せっかく持ってきてくれたからな、書類は渡してくる。ここで待って、……いや、それはまずい。しかし、連れて入るというのも、……いや、側にいたほうが安全か」  少将が何かブツブツと言っている。どうしたんだろう。それよりも、書類を誰かに渡しただけで帰るなんて、本当に大丈夫なんだろうか。 「やはり、一緒に行こう」  腰に回された大きな手に促されてビックリした。慌てて踏みとどまろうとしたけれど、少将の力に僕が勝てるはずがない。それでもダメだと思った僕は、必死にそのことを訴えた。 「少将、ダメですって! 僕、部外者ですから、中に入るのは……って、少将!? 手、手を繋ぐのもダメですってば……!」  僕の右手をガッシリとつかんだ少将は、僕の声なんかまったく聞こえないという感じでズンズンと建物の中に入ってしまった。慌てて見上げた少将の顔は、なんだか厳しい表情のように見える。でも怒っているわけではないようだし、一体どうしたんだろう。  そのまま僕はズンズンと奥に連れて行かれた。途中ですれ違った軍人さんたちが、ギョッとしたような顔をしたり飛び退いたりしたのを何度も見た。きっと部外者の僕を連れているせいだ。 (迷惑じゃないのかな……)  そう思うと不安になってくる。そんな僕の右手をしっかり握っていた少将が、大きな扉の前で立ち止まった。そうして僕の手を離し、「ここで少し待っていてくれ」と言って頭を撫でると扉の向こう側に消えてしまった。 「…………しょ、少将ぅ……」  少将が隣にいないというだけで、急に不安が増してきた。本来いてはいけないだろう場所に一人でいるのが怖くなる。  でも、「待っていてくれ」と言われたのだから勝手に動くわけにはいかない。僕は「しっかり待っていなければ」と思って、グッと唇を噛み締めた。 (……でも、僕がいるのを軍人さんたちが不審に思ったら……)  誰かに声をかけられたらどうしよう。一人だけなら何とか答えられるだろうけれど、さっきみたいに何人もの軍人さんたちに囲まれたらうまく答えられる自信がない。 (いやいや、僕だってやれば……できる、だろうか)  キュッと引き締めていた唇から力が抜けた。やっぱり書類を届けなければよかったんだろうかと思うと、それが正しかったような気がしてくる。 (少将にも、きっと迷惑をかけた)  それが一番つらかった。ただでさえ元男娼を妻だと言っていることをどう思われているのかわからないのに、その僕が来てしまったのだから迷惑だったに違いない。 (どうしよう……)  不安になってきたせいで、また涙が滲みそうになる。こんな自分は情けなさすぎて嫌だった。 「……もっと、しっかりしないと」  こんなことじゃ、いつまで経っても少将に迷惑をかけてしまう。元男娼だけれど、いや、だからこそもっとしっかりしなければ。そう思い直した僕は、両方の頬を自分の手のひらでペチペチと叩いて気合いを入れた。 (まずは、もっと本を読んで貴族のことを勉強しよう)  そうだ、服だって男娼のときのままでいいはずがない。執事さんにお願いして、少将の側にいてもおかしくない格好を教えてもらうことにしよう。  そう決意した僕は、両手をギュッと握りしめてキリッと前を見た。少し遅いかもしれないけれど、ほかの軍人さんに見られても変じゃないように気をつけなければ。そう思ってじっと扉を見つめる。すると、立派な扉が開いて少将が出てきた。 「少将!」  ホッとしたからか、思わず大きな体にポフッと飛び込んでしまった。 (ししししまった……!)  たったいま、少将に恥をかかせないようにしようと決意したばかりなのに、もうこんなことをしてしまった。少将の職場でこんなことをするなんて、みっともないと思われるに違いない。  慌てて体を離そうとしたけれど、なぜか少将の手が背中に回ってよけいに抱きしめられてしまった。 「あ、あの、少将……?」  いくらなんでも、職場でこういうのはダメなんじゃないだろうか。誰かに見られる前に離れなければと思っているのに、少将の力強い腕は僕を離してくれない。 「お前たち、さっさと持ち場に戻れ」 「ハ、ハイッ!」  頭上から少将の少し厳しい声がしてビックリした。慌てて顔を向けると、何人かの軍人さんが走って行く背中が見える。 (ももも、もしかして、見られてた……!?)  どうしよう、どうしよう……! 僕の頭の中はその言葉でいっぱいになった。職場でこんなことをしていたなんて、絶対に少将の迷惑になってしまう。 (僕のせいで……どうしよう……!)  慌てふためく僕の背中を、少将の大きな手が落ち着かせるように撫でてくれた。それでもオロオロしている僕に、「大丈夫だ」という声が聞こえてくる。 「恥じることはない」 「で、でも……」 「俺はツバキが書類を届けてくれたことを嬉しく思っている」 「……それなら、よかったですけど」  少将が嬉しいと思ってくれたのなら、僕も嬉しい。でも、それ以外ではいろいろ迷惑をかけてしまったに違いない。そう思うとやっぱり情けなくてしょんぼりしてしまった。 「あいつらはツバキを見たくて集まっていたんだ。まったく、覗き見までするとはな」 「……きっと、僕が変なことをしてたからです」 「そうじゃない。可愛いツバキを見たくて集まったんだ」 「…………可愛くなんて、ないですよぅ……」  僕を可愛いと言ってくれるのは少将だけだ。 「……まぁ、自覚してくれないほうが俺にとっては安心だがな」 「少将……?」  小さな声だったから何と言ったのか聞こえなかった。やっぱり少将も迷惑だったんじゃないだろうかと思ってそうっと見上げると、優しい碧眼が僕を見下ろしていた。 「さて、帰ろうか」 「……あの、本当に帰って大丈夫なんですか?」 「書類は渡せたからな。ツバキが届けてくれたおかげだ。ありがとう」 「……よかったです」  少しでも役に立てたなら嬉しい。 「さて、帰ったら仕事よりも大事なことをしなくては」 「大事なこと?」 「ツバキがいかに可愛いかを教えることだ。あぁ、それから俺の妻だということもな」 「…………へ?」  よくわからなかった僕は、きっと間抜けな顔をしていたと思う。そのまま来たときの馬車に少将と一緒に乗ってお屋敷に帰った僕は、一日ずっと「ツバキは俺の妻」だと聞かされ続けた。それは当然夜になっても続いていて、ベッドの中でも散々言われ続けることになった。 「ほら、ツバキ?」 「しょ、しょぅ……っ」 「ツバキは、俺の何だ?」 「……ッ。ぼ、僕……は……っ」 「ほら」 「んっ! 僕、は……少将、の……奥さん、です……っ」  そう口にした瞬間、少将の腰が突き上げられる。そうすると逞しすぎる逸物がズン! と奥深くに突き刺さった。もう二回出したはずの少将のそれは十分な硬さを保っていて、挿入(はい)ったらダメなところのすぐ近くを何度も突き上げてくる。まるで僕が「奥さん」だと答えたご褒美だと言わんばかりに、感じすぎるところを何度も何度も突き上げてきた。 「ひンッ! しょ、しょぅ……っ、そ、こぉ……っ!」 「ツバキは、俺の妻だ。おまえだけが、妻だ。忘れる、な……ッ」 「ひゃぅっ! お、くぅ……ッ! も、と……っ、そこ、もっと、ぉ……!」  前立腺と同じくらい感じるようになった深いところは、少将しか届かない場所だ。そこを何度も突き上げられるのが嬉しくて、僕は少将の上でみっともないくらい腰を振り続けた。そうして何度も何度も「僕は少将の奥さんです」と答えた。  次の日、僕は久しぶりに腰が抜けて昼食までベッドで寝ることになってしまった。

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