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第15話

 寧人(よしと)は慌てて近くにあったカーキー色のワイシャツを着てあわててボタンをかけ、会社からのビデオチャットに対応する。 「寧人、それ僕のだよ」 「緊急だっ、借りる……はい、鳩森です」  寧人にとっては、やけにでかいシャツだが裸よりかはマシである。しかし肌着は見つからなかった。  そして相手は下半身が裸というのと、下に一護(いちご)が潜んでいることはわからない。  ビデオチャットの相手は営業の古田であった。フードジャンゴの案件を寧人は古田と組むことになり、1日に数回ほどビデオチャットで会話をする。ビデオチャットが苦手だった寧人だが回数を重ねて何とか成り立ってきた。 「鳩森、さっきのデータ……ミスばかりだぞ。何かよそごとをしてたか?」 「えっ、あ、その……」  寧人は机の下を見ると全裸の一護が座って見上げてる。    よそごと……一護が作業中に全裸で寧人の膝の上に座ってて、さらに一護のお尻に自分のアレを擦り付けながらやってたなんて恐ろしくて言えやしない……。冷や汗ばかり出る寧人。 「その服もボタン掛け違えてるしよぉ!」 「あっ! あっ!!!」 「あー。風呂入ってたか?……いいよなぁ引きこもりワークはなぁー」  寧人はボタンをかけ直すと上半身の肌が顕になった。画面越しの古田は彼の白くて意外と筋肉質の肌に驚くが目のやり場に困った顔をしている。 「おい、下は何も着てないのか……」 「下っ! あ、あ、肌着ですね……すいません!」 「まさか下も履いてないのか、おまえっ」 「は、履いてますからっ……あっ!」  と言いつつも下半身は何も身につけていない。気づけば一護が寧人のアレを咥えてた。動揺しちゃダメよ、と一護は目を細めて笑ってる。  まだビデオチャットは続くが平常心を保ちながらできない状態である。  だんだん息が上がり会話が頭に入らない寧人。 「おい鳩森、どうしたっ! パニックになって気がおかしくなったか?」  寧人がパニック持ちとは古田は知っていたものの、あまりの悶え方には流石におかしいと気づいたようだ。    寧人はハッとしてなんとか耐え凌ぎ前のめりになってビデオチャットを続けるが…… 「ま、またおちついたら連絡しろよ。まだ俺はオフィスにおるから」  と古田はビデオチャットを切った。と同時に寧人はアアッ! と体を後ろにそらし、我慢してた声を解き放ち一護のフェラに喘ぎ、そしてイッた。  寧人は太腿から下がガクガクと震える。一護は名残惜しそうに舐め続ける。先ほどの放出されたモノは飲み尽くしていた。 「ふふふ、寧人ったらー。ちょっと先端綺麗にしてただけなのに。我慢してる時の顔ったら可愛かった」 「一護! どうしてくれるんだっ。古田さんに変な人だって誤解されたっ」 「まぁもともと変な子だし、あっちもまたあなたがパニクったと思ったんでしょ。……それよりもー」  と、再び一護は寧人の上に座り眼鏡をかけて古田から指摘されたデータミスを確認する、全裸で。 「一護、服着なさい……せめてパンツだけでも」  と言うが一護はデータを見ている。寧人にお尻を突き出して。 「あー、ほんとね。凡ミスばかり……でもこんなミスは寧人はしないわ……」 「でもちょっと慣れない仕事だから……今から直す。一護は会社行かないと」  一護は納得いかないようだ。長い髪の毛を一つにまとめ、シャワー室にぶつぶつと言いながら行った。  寧人は少し落ち着きダランと垂れたアレを見る。 「僕も着替えないと……」

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