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第14話 同棲編
あれから寧人 は大手のフードジャンゴとの仕事で実績を残し、めでたくチームリーダーに昇進した。
髪の毛もしっかり整えた。一護 の手によってバリカンで思いっきり刈られ、ツーブロックという大胆な髪型になり寧人はイメチェンをしたものの、最初は違和感しかなかったがなんとか慣れてきた模様。
それはまだあまり今まで自分の容姿を気にしていないかったからでもある。
部署のリーダーになったのだが、相変わらず寧人は家からリモートワークで仕事をしている。が、前とは違う。
前住んでいたボロのアパートから引っ越して駅近の中層マンションの最上階に住んでいる。
書斎もできて景色もよく、もちろん玄関ドアも壊れていない、綺麗な水回り、大きなクローゼット。
そして作業するデスクには最新式のパソコン、周辺機器、ディスプレイ、そして……。
「あんっ……もう、寧人ぉ。それを早くそのまま入れてぇ、あんっ、擦り付けるだけなんて……っ」
「あっ……んっんっ……一護っ……ああっ」
デスクと寧人の間には全裸のロン毛男、一護。
デスクに手をついて寧人の膝の上でお尻を突き出していて、寧人は一護のお尻のわれめにアレを擦り付け、それだけで射精した。
一護は満足していないが、寧人は放心している。近くにあるティッシュで拭き取る。
初めて一護とやった、このプレイが寧人にとってはお気に入り。他のプレイよりも。
「あーあ、いつになったら挿れてくれるの? 辛くて機械でオナニーしちゃう」
「ごめんね……」
拭き終わった後、一護は向かい合わせで寧人に乗っかり、チューっとキスをする。
そう、二人は同棲を始めたのだ。最初は頑固なまでに引っ越さない寧人にマンションを紹介した一護だが、まったく家事のできない寧人を見かねて同棲を無理やり始めたのだ。家賃は一護の方が多めに払っている。
寧人の髪の毛も定期的にメンテナンスする……。
それと同時に交際も無理やりスタートしたようだが、寧人は認めていない。ある意味取引先の社長とシェアハウス、としか思っていない。
それでも一護がそばにいるのは寧人のSEとしての仕事の腕の良さと、ダメダメで放って置けないからである。
年下でありながら年上の寧人に尽くしまくりだが、寧人はそれをどう思っているのか謎である。
ただ今は業務が前よりも少し大変になったが少し楽しくなった。やりがいも感じるようになったのだ。
「ねぇー、あと少ししたら僕は会社に行かなきゃ行けないんですぅー」
「そうだねぇ、しゃちょーさん。早くシャワー浴びてスーツ着替えな……さっ……こら、もう終わったから」
「嫌だ、まだ僕のが……」
一護は少し萎んだ寧人のアレに自分のアレを擦り付ける。一護のは反り上がっている。まだ二十代の盛りのついた一護のアレはもっとプレイを楽しみたいようだ。
ヤレヤレとした顔で勝手に擦り付けられている寧人。一護は2人のアレを大きな手で包んで握ってハァハァ言う。寧人のも大きくなってきた。まださっきの出した精液が先端から少し出る。
寧人は一護のお尻を掴み、揉み回すとさらに一護の喘ぎ声は大きくなる。わざとじゃないかというくらいに。
手の動きは互いに早くなる。寧人は今までこんなことをしたことがなかったし、男とのプレイは知らなかったのに本能のまま動く。
「ああああんっ、イくぅううう」
と叫んだのは寧人の方だった。2人の先から出た白濁としたモノは思いっきり寧人の顔に……眼鏡にもついた。
「ああああっ」
予想外のセルフ顔射に寧人はパニックを起こす。一護はよしよーしとティッシュで拭き取る。
「もぉ、それくらいで驚かないでー。朝から元気元気っ」
無邪気に笑う一護。そんな彼をギューっと抱きしめる寧人。
ぴぴぴっ。
そんな中、寧人当てにビデオチャットの通信が来たのだ。
「一護、机の下に隠れるんだ!」
「ええっ」
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