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第13話

 寧人(よしと)はトイレを見つけ個室に入り便器を開け、すかさずズボンとパンツを下ろして自分のアレを擦り声をなるべく抑えながら悶えて早いうちに射精した。 「やべぇ、やべぇ……」  息は荒く、ゼーゼーと言いながら床に座り込む。 「な、何で、一護(いちご)がぁ……はぁっはあっ……」  するとトントンと個室の扉を叩く音がした。寧人は驚いて声を出す。外からは笑う声、聞き覚えのある……。 「一護かっ」 「そうよ、寧人……」 「何であの時帰ってこなかった!」 「ごめんなさい。一度彼の家に戻ったら……僕の親父が危篤状態になったって連絡入って。家族親戚一同集まって……僕が社長勤めることになったから。あれからいろいろ大変で、社長引き継ぎとか美容院のオーナー譲渡とか……」 「そんな言い訳聞きたくないっ!」  寧人は立ち上がって個室のドアを開けると一護が立っていた。 「一護っ!」 「寧人……ごめんねぇって! 何あそこ出してっ」  寧人はパンツを下ろしていたことを忘れていた。慌ててパンツを上げようとすると一護が跪いた。 「どうしたの? 我慢できなかったぁ? たくさん出しちゃったかな……ずっとどうしてたの? オナニーで満足できたぁ? お詫びに私が舐めて綺麗にしてあげる……」  と一護は寧人のあそこを舐めた。 「ふふ、まだ出したばかり……懐かしい味、匂い、体温、そしてこの感触……」  チュパチュパとわざと音を立てる一護。一度口から離して一護のベロと寧人のアレの先端には糸のように一護の精液がつながる。寧人は声を出さないように口を閉ざす。 「声抑えてる姿可愛い……っ、大丈夫よ古田さんには先に帰ってもらったし他の社員もこのフロアにいないからたくさん声を出して」  と一護は言った後さらに先端をベロで舐め回す。吐息を先端に吹きかけわざと音を立てる。それに寧人は過敏に反応して叫ぶ。 「あああああっ! 一護のばがぁああああっ、お前のせいで、お前がいなくなったせいで麻婆丼食べられなくなったんだゾォっ」  一護の頭を寧人は掴み、激しく自分のアレを一護の口の中にねじ込む。 「ああああっ!!!」  寧人は一護の口からだして、彼の顔に放出した……。 「……顔射」 「かけちゃった……」  寧人のアレは少しずつ萎んでいく。どろどろっとしたものがかかった一護の顔。嬉しそうである。 「ねぇ、社員食堂に麻婆丼あるけどさ……食べる?」  一護は立ち上がり今度は寧人を見下ろす。 「馬鹿、食べるかって……」 「食べて行きなさいよ」 「……その前に顔、拭いてあげる」 「優しい、寧人ぉ」  消極的な童貞SEの寧人と社長になったばかりの一護の物語はここから始まった。

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