17 / 69
第17話
「菱 社長、お時間をいただきましてありがとうございます」
「来月の連休を狙った企画ページのレイアウト、すごくいいですね。色の配置も良いです」
「そう言っていただけますと嬉しいです」
古田は寧人 をいびってるときとは違うヘコヘコとした態度をとっている。寧人はもちろんそれを見ているが一護 の仕事姿にも目がいく。
少し前まで自分の前で全裸でお尻を突き出していた男には見えない、とそれを思い出したのか寧人は下半身が疼く。
今までそんなことはなかったのにとかなり焦って水の飲む回数が多い。
「うちの鳩森 のデータミスで少し納期遅れてしまいましたが他のデザイナーチームがレイアウトしましてユーザーにも宅配チームにも使いやすいものとなりました」
「それはそれは。……で、次は」
一護は古田の話を流して次の仕事の内容に入る。寧人はなかなか入る余地がない。
だが寧人のあそこは異常に反応している。自分の身がおかしい、と寧人はまた悶えるとまた古田に反応されるのではと怯えながらも仕事モードの一護を画面越しに見るだけでもドキドキするのだ。
案の定、古田に気づかれる。彼のきついキツネ目は寧人を見る。
「すいません、うちの鳩森はこういうネット会議には慣れていませんでして……」
「大丈夫よ。あ、鳩森さんの提案してくれた 週末の大荒れの天気に合わせたシステムのほうも的確な修正ありがとう」
一護が微笑むと寧人は顔を真っ赤にして舞い上がる。
「なのにデータミスがあったとかいうけど……そんな簡単なミスなんてするはずがない」
「すいません……僕のミスですから」
「大丈夫。問題ないわ」
気づけば寧人の左手はあれを握り擦っていた。やはり耐えきれなかったのだ。
「あ、鳩森さんは次のファイル送るからそちらを早急に仕上げて欲しいからこの会議から離脱して」
「えっ……」
とすぐパソコンに一護からメールが入る。離脱、という言葉に少し肩を落とす。やはり自分はこういう会議には用無しかと。だが左手はまだ擦り続ける。
古田はギロッと見ていて寧人はすかさず画面を消した。
「はあっはあっ……」
画面を消したことをいいことにもっと擦る。息が荒くなる。もう片手でメールを開く。
「ああああっ……」
寧人が開いたメールに添付された動画は一護のオナニーしているものであった。
画面に向かってお尻を突き出してバイブを挿れ喘いでいる一護。なぜこんなものを送ったのだろうか。
寧人はさらにアレを擦り、ティッシュの中に放出した。
「一護ぉおおお、なにしてるのぉー」
息が切れ切れの中、またメールが来た。
「ごめーん、間違えたデータ送っちゃった」
と。本当のデータが入ったメールが来たのだ。
寧人は疲れ切って机に突っ伏した。復活したのは30分後であった。
ともだちにシェアしよう!