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第20話

 2人はあっという間に全裸でソファーの上で交わる。  下は寧人(よしと)。上は一護(いちご)。鼻息荒く、キスを何度もする。よだれも出るほど。  一護は素早く寧人のお尻の下にタオルを滑り込ませる。ベッドまで行くのにはもう待ちきれない。そういう時のためにとソファーのそばにタオルを用意してある。用意周到である。  最初の頃よりかはまともなキスができるようになった寧人だがまだ年下の一護にリードされているようだ。  舌と舌を絡ませあって吸う、まだ力加減はできていないが本能のままに一度一護にされてからは身についてしまった。  一護はハァハァと吐息をわざと寧人の耳元で聞かせる。それによってさらに興奮したのかガバッと寧人は一護と体制を変えて押し倒した。 「わー、寧人ったら。すごく積極的ー」  フガフガ鼻息が荒く、一護の声をかき消すかのようにキスをする寧人は自分のアレを一護の身体に擦りつける。  一護は寧人の乳首もいじるとビクビクと動く反応を楽しみ、寧人のアレを触るとさらにウッと声を出させた。  その反応を見るだけで一護は耐えきれなくなった。自分の穴がヒクヒクいってるのに気づく。  欲しい、寧人の反り立つアレを今すぐにでも欲しいと頼み込むのだ。    挿れなくてもいいからアレからでるものを自分にぶっかけて欲しい。  理想は中に放出して欲しいが生暖かいあの白濁したものを一護はお尻にかけてもらいたい。    彼自身も寧人が気に入っているおしりに擦り付けて白濁したものをお尻に放出してもらうプレイが好きになった。  だがいまは寧人に押し倒されてそのプレイはできない。このままだと挿れてしまうプランである。まったくもって挿れさせてくれなかったのに、これとないチャンスだ!   と一護は仰向けになってる状態で股を開いた。 「もう入れちゃおうか? 我慢できないでしょ……」  と、一護が言った途端、あんなに発情していた寧人が固まった。 「ちょっと寧人、どうしたの」  と声をかけても返事がない。  ぼんやりと何かを見つめる寧人の目線の先にはこっそり覗き込む頼知がいた。ニヤニヤっとこっちを見ている。    そしてこっちを見ているのをバレたらぺろっと舌を出して笑う。 「頼知(らいち)ーーーー!」  一護が頼知に向かってクッション投げた。 「ぎゃあああー!」 「このデバガメが!」 「お兄さまーっお許しを!」  寧人はその様子をぽかんと見つめていた。

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