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第34話
「いや、ね……営業先たくさん回ってさ、汗かいちゃって」
寧人 は、先に家に帰ってご飯を用意していた一護 にそう話す。新しいシャツを着ていたからだ。
別に聞かれたからでもなく自分から話し出してそのシャツを洗濯機に入れる。そして同じく汗だくで着替えた下着とシャツも。
パジャマに着替えた寧人はソファーで横になる。
「そうなの、お疲れ様。大変だったね……下着まで汗まみれになるなんて。シャツは襟元洗剤つけて畳んでネットに入れてって言ってるのに……て、ちゃんとできてる」
その一護の声は寧人には届いてるのかないのか。自主的に洗濯ものを入れるようになって感心するがシャツの入ったネットにも下着が入ってた。
「もぉ、下着までここに入れて。恥ずかしがり屋さん……ん?」
一護は下着の匂いを嗅ぐ。そしてシャツの匂いも嗅ぐ。
「うちのボディーソープと違う匂い……そして寧人以外の……匂い……」
◆◆◆
夜は二人ベッドの上でストレッチ。一緒にお風呂で温まって体が柔らかくなっている、と思ったが、寧人は長年の不摂生が祟ってまだまだ硬い。
伸ばしあいながら会話をする。一護は余裕で開脚も前屈も可動域が広い。
「いてててて」
「前よりかは柔らかくなっている方だよ。やっぱり出勤は自転車にしましょう」
「いやだよぉ」
「あのキツネ目の男に車送ってもらってるんでしょ」
その一護の言葉に寧人はギョッとするが一護に引っ張られ、いてててと口から出る。
「まだ電車のほうがマシよ。立って乗れば足の踏ん張る力もつくし、爪先立ちもすれば脹脛の筋肉がつく。でもあなたが痴漢で捕まるのも時間の問題」
「だから車の方がいいんだよ」
「あの男の車で」
また一護は強く引っ張る。いででででと寧人はギブアップ。
「もう今日は終わりにしよう、もう疲れちゃった」
「なんで疲れたの? いつもなら私に甘えてスリスリしてチュってしてくれるのに」
一護が寧人がすり寄ってくるが、寧人は布団の中に入ってしまった。
「寧人っ! 調子に乗んな!」
布団の上から一護は枕で叩く。
「いででっ、ごめん……一護ぉ」
「……」
バコッバコッと無表情の一護に何度も枕で叩かれる。だが途中で止まった。ニヤッとした顔をしてる。
「……やっぱり長芋の効果でた」
「ぬあっ」
寧人のあれは勃っていた。一護のもだ。
「……寧人っ」
「い、一護……あああああっ!」
寧人は堪忍して服を脱いだ。一護は彼の乳首を舐めまくる。まだ締まりのない身体はお腹も出てるし、胸の肉がムチッとしててそれを一護が弄る。そしてさらに舐める。赤子が母親の乳を飲むように。
「はひぃいいいい」
そしてもう片方の一護の手は寧人のアレに辿り着く。下着に手を突っ込まれ荒々しく触られる。しかしメインはあくまでも胸のようだが。
「胸ばかりいいい、やめてえてて」
「とっても柔らかいからぁ」
「いやだよぉおおお、やめてよぉ」
「だったらこれから自転車通勤にしなさい、このおデブちゃん!」
「ひいいいい」
情けない声を出して早々に寧人は一護の手淫によって放出してしまった。
「早すぎる……」
「もぉおおお、一護っ! 舐めてっ」
寧人はだらん、と仰向けに倒れた。一護はパンツも脱いで寧人のアレをお尻向けて舐める。
「寧人も舐めて」
寧人は一護の尻を見てガシッと掴んだ。
「このほど良い感じがいい……」
撫で回して仰向けになったまま一護のアレを口に含んだ。
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