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第35話

 シックスナインは寧人(よしと)が古田と車内でしてから積極的にするようになった。このプレイも寧人がとっても気に入っている。  こんなプレイをするようになった寧人に不信感を持つ一護(いちご)だが、全くsexに興味なかった寧人がここまで淫乱になるとは、と思うのである。  二人、体勢を横に倒してそれぞれのを遊ぶ。寧人の方が背が低いため咥えるために一護は体を縮こませてる。  寧人は一護のを舐めながら会話をする。 「ごめん、やりにくい?」 「うん、ちょっとね」 「じゃあ僕は足の指触ってる、寧人の」 「くすぐったい」   一護は寧人の足の親指をいじる。 「寧人、足の指の毛すごい。他は薄いのに足の膝から下はすっごい濃い」 「変だろ。てかくすぐったい。一護はツルツル……剃ってるの?」 「脱毛ー」 「ふぅん、痛いの?」 「慣れれば痛くない。セックスもよ」  寧人は一護のを口から出して笑った。 「そこでその話題出す?」 「ねぇ、しようよ」 「口じゃダメなの?」 「嫌なの。寧人のを入れて欲しいの、私の中に」  一護はずっと足の親指を揉み続ける。 「だってさ、あの穴に入れるんでしょ」 「そこしかないでしょ」 「僕さ、大腸検査うけたことあってさ。そこにカメラ入れて嫌な思いしかしなかったんだ……」  一護はいい顔をしない。土踏まずのツボを強めに押す。   「いでででっ」 「そういうの言うとロマンスに欠ける」 「気持ちいのかよ、痛くないのかよ」 「……そりゃ、痛いか痛くないかと言われたら痛いけどそれを超えたら気持ちいいの」 「だったらやらない」  一護は体を起こした。 「一護……?」 「なんで」  寧人と体を起こして一護の頬を撫でた。 「自分が痛い思いをしたことは相手にはやらない、相手が痛い思いをすることはしない」 「寧人……」  寧人は自分でかっこいいこと言ったなと少し照れ臭くなったのだが、それと反対に一護は浮かない思いをしている。そしてパンツを履きパジャマを着た。 「ちょっと、もう少し……」 「もう寝る……おやすみ」 「ねぇ、一護っ。何か不満ある?」  布団をかぶったまま一護は叫んだ。 「もう飽きたの! ペッティング」 「あ、飽きた……」 「まだあなたがこういうこと知らないから付き合ってやったけど、もう嫌だ」 「あああああっ……」  寧人はうなだれる。アレも元気が無くなっている。 「ごめんね、一護ぉ」 「ふん!」 「ねぇ、明日は起こしてくれる?」 「起こす!」 「朝ごはんは?」 「あるよ!」 「出かける前のチューは?」 「……ある」 「あわよくば……」 「もう寝なさい!」 「喧嘩してもお世話好きさんだね」 「うるさいっ、あなたが心配なの」  寧人は少し嬉しくなった。自分のことを心配してくれる人がいるんだと。 「一護、好きだよ」  と声をかけても返事がない。 「恥ずかしいな。……おやすみ」  寧人は眠りについた。秒でいびきをかく。その様子に寝たはずの一護は笑う。 「僕も好きだよ、寧人」

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