45 / 69
第45話 調子に乗っちゃって編
仕事も順調にいき、フードジャンゴへの新規プロジェクトが承認されたことによって寧人 は営業兼プロジェクトリーダーになった。
古田は彼の補佐となり、リモートワークからオフィスワークに切り替え、毎日のように古田と営業の日々。
「鳩森 リーダー! 今そちらに送ったデザインで進めていきますがどうでしょうか」
「ありがとう! もうすぐ到着するからこの案で進めてみるよ。ありがとう」
助手席で部下からの電話を取りながらパソコンを見る。運転席は古田。
「お前、様になってきたなー」
「そうですか……? 古田さんのおかげです」
「なんか僕は君の運転手じゃないか。ほとんど君が話してるし」
「古田さんが横にいるからできるんです……それに……」
「……もぉ、着いたよ。終わったらたくさん愛してあげる」
2人は見つめあって笑う。だが古田は内心、寧人と一護 の関係についてヒリヒリしている。
そして寧人は古田と共に不定期でバタフライスカイに通う。
「ヨシくん、なんでこないだは違う子を指名したの? 僕のどこがいけなかったの?」
「ごめんね、ドラちゃん……他の子も試したくなってさ……でも一番はドラちゃん」
「うれしいっ、今日もお世話から始めていい?」
「うん、もちろん」
寧人はドラゴンがお気に入りである。他のスタッフにもやってもらったがやはりナンバーワンは違った。体格が一護と似ているのもあるのだろう。
シャワーをする前に寧人はドラゴンを跪かせ、アレを差し出した。
「舐めて」
「欲しかった……これっ」
と大きな口で寧人のアレを舐める。これもオプションの一つ。
「ドラちゃん……いいねぇ、そうだよっ……上手だっ!」
「んんんんーっ!」
寧人は腰を振り気持ち良くなったところで抜いてドラゴンの顔にかける。
嬉しそうに浴びるドラゴンを見るととても清々しい気持ちになる寧人だ。
隣の部屋からは相変わらず古田の声が聞こえてくる。
「今日は古田さん、店長のスペシャルマッサージ受けてるの」
「店長……あのヨリトモってひと?」
ドラゴンは少し間を開けて頷いた。寧人は一度会った頼知 とヨリトモが同一人物とは分かってないようだ。
「でも寧人は僕のものだからね……」
「わかんないよぉ、店長だからすっごく気持ちいいんだろ?」
「僕の方が気持ちいいってば。店長仕込みのマッサージだからっ」
古田の声を聞いていつも以上に感じているのに嫉妬する寧人。
「あんな声、聞いたことない……古田も盛りやがって……あっ、ドラちゃん」
ドラゴンは嫉妬してもう一度咥えた。
「ごめんよぉ、ドラちゃん、許して。許して。すぐ2回目なんてっ!!! すぐいっちゃう。いっちゃうーーー!」
すぐにいってまい、ドラゴンの口の中に出してしまった。ドラゴンは飲み干す。
「シャワー浴びましょう、ヨシくん」
「は、はぁい……」
丁寧にドラゴンに体を洗ってもらい、そこからマッサージに入る。もう紙パンツは履いていない。そして主に表面、下半身と胸のマッサージのみ。
今日はそれプラス全身ゴマージュで角質取り。ざらざらのペーストでさらに刺激が増す。
それを洗い流して保湿クリームを全身に塗りたくる。そして最後は寧人のアレを丹念にマッサージ。
「あっ……、ドラちゃんっ!!!」
ここまでに4回も抜かれて、なおかつ体もツルツルもちもち。しばらくドラゴンと寄り添う。
「肌がとても柔らかくなって触り心地もいいね……」
キスをしながら体を触り合う。
「前の店長さんってやつもすごくいい人だったのか?」
寧人はドラゴンのお尻を触る。
「ええ、それはそれはとても凄腕の方で。他にもお店を持っていたのにここでも来てて。一から全てまで教えてくれた……」
「それはそれは興味深い。その人には会えないのかな」
「もう元社長はこの世界から退いたわ。全部弟である現在の社長に受け渡したの」
「ほぉ、ヨリトモさんのお兄さんなんだ……」
隣の部屋でも古田とヨリトモの笑い声が聞こえる。お互いに悪戯しあって乳繰り合ってる声。
「なんかね、寧人を抱いてると懐かしい気持ちになるんだ……」
ドラゴンが少し節目がちになる。
「……懐かしい?」
寧人はドラゴンの瞳を見る。ドラゴンは寧人から目を逸らして彼のうなじにキスをする。
「この匂い、僕や古田さん以外の匂いも混じってる。微かにわかる……」
「すげえ、ドラちゃん」
「他にも抱かれてる人がいるのね。早く僕がヨシ君の一番になりたい……」
「何言ってんだよ、ドラちゃんが一番に決まってるだろ」
と、寧人はドラゴンの頭を撫でた。
ぴぴぴ
アラームの音が鳴った。別れ惜しむように2人は濃厚にキスをした。
ともだちにシェアしよう!