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番外編 ルーティーン
二人で動画編集をしている。流石にこないだのモーニングルーティーンはお蔵入りであるがまた撮り直してアップしたら好評だったので、ナイトルーテイーンも無事に撮り終えて編集段階に至った。
「多分見てる人たちはナイトルーティーンの方が気になるよね」
「どんなエロいことしてるんだろってね。ってそうやって興味持たせて視聴者増やすって卑怯なことしちゃったね」
「全然卑怯じゃないって。そんなに毎日セックスしてたら私の穴もガバガバになるしね」
「十分ガバガバだろ」
「やだーっ、変態っ」
二人でひっつき合いながら、あーしてこーしての作業。
「そういえばさ、引きこもりだったときの寧人 のルーティーンってどんなのだった?」
「聞かなくてもわかるでしょ」
「……腐ってそう」
「ふははっ」
パソコン操作はほぼ寧人。だいぶ編集効果も慣れてきたようだ。流石ずっとパソコンを触っていただけもある。
「僕は一護 のルーティーン気になる」
「ほぼ家事だけど」
「だよな……いつもありがとうございます」
「いえいえ、昔から変わらずです。家事しないと死んでしまう」
実は一護は編集作業をしながらも洗濯機では乾燥、台所では明日の料理の仕込みをしているのだ。
「副社長なのにお忙しいこと……お手伝いさんつけてもいいんだよ」
「いやだ。僕がやらないと意味がないし、その人まで寧人のこと好きになったらどうするの……」
「おいおい、もう僕が誰でも構わず関係を持つってことか」
「……」
一護は無言である。
「まぁ病気持ち込んだりお金をつぎ込むほど入れ込まなければ構わないけど。少しは僕のお尻の負担減るし」
「そっちかいっ!」
「うん。だって言ったじゃない……毎日寧人のお世話したらガバガバになっちゃうって」
「あああああ……」
そんな思惑があって古田との関係をスルーされていたかと思うと心が痛い寧人。
「一護、僕は君一筋だから……ねっ」
寧人は一護の頭を撫でる。
「そう、それならいいけどね。全世界の人たちが僕らのことを見てるからオイタは程々にしてね」
寧人はヒヤリとした。実は過去のオイタはもう告白をしている。そして動画上に顔も名前も上がっていることでもう派手にはできない。古田は秘書であるため口は硬いし、お金をある程度積んで見逃している。
しかし他所でオイタをするとあっという間に全世界から抹殺されるという仕組みを一護は作っているのだ。
「ふふふっ」
一護はニヤニヤっと笑った。
「はははっ」
寧人は引きつる。そして一護が取り出した紙。
「あっ、それは!」
ドラゴンが独立して新たに始めた出張マッサージ店のビラ。頼知からもらったやつである。
「あなたは脇が甘い。洗濯物のポッケに入れて置くなんて……ふーん、ドラちゃんマッサージ店始めたのね。私立会でなら寧人やってもいいけどぉ」
「い、いいいいよぉおおおお。やらない」
「ふーん、もう割引チケット一枚なくなってるぅ……一回やったからやらなくていいってことかな?」
「そ、そ、そわそわそそう言うわけじゃなくて!!」
寧人は血の気がひいてる。そう、もうすでに古田と共に利用して楽しく3Pプレイを楽しんだわけである。
「一応ドラちゃんのテクは僕仕込みだから今からこのチケット使ってたっぷり三時間してあげる」
ニャーっと一護は笑った。
「一護ぉおおおお、ごめんなさいいいいいいい!」
その後、普通に編集したナイトルーティーンはとても微笑ましいと評判になったが制作の裏側はドロドロであったことは二人しか知らない。
終わり
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