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アスとレンの内緒話〜キョウのお仕置き編(レン おまけ)
家に帰るとすでにジュンさんが居た。
「おう!お帰り。悪いな急に。」
「いや、俺はいいけどアスラちゃんがね・・・大丈夫かな?」
「何かラン姉ちゃん相手にやらかしたんだって?相手がな~おれら親子にとってラン姉ちゃんは天敵だからな。」
ジュンさんが「ラン姉ちゃん」て呼ぶのも、姉さんを煽る一要因だ。
姉さんはその呼び方を嫌う。
「見た目は子供、頭脳は大人」な少年探偵のヒロインを彷彿させるから。
なのに、分かっていて敢えてそう呼ぶジュンさん。天敵なのはお互い様だとしか言いようがない。
「まっ!おれもレンに確かめたい事があったしちょうど良かったわ。」
「確かめたい事って?何?」
「あー、最近カイのヤツが付き合ってた男と別れたみてぇなんだが、またお前にちょっかいかけに来てないか?」
「えっ・・・?」
「何だその間は。」
「いや、確かに最近カイさんマデリカによく来てるけど、別れたとか知らないし、別にちょっかいとかは・・・」
「だから何だよ!その間は?!」
「だって、カイさんが俺を口説くような軽口たたくのなんか昔からずっとじゃない?今更って言うか・・・それに俺が靡いたりしないのはジュンさんも分かりきってるでしょ?」
「ほう?で、素直に口説かれてるってわけか?」
「別に素直に口説かれてるわけじゃないし!カイさんは普通にお客さんとして来てくれてるんだから、拒否するわけにはいかないの分かるよね?!」
「分かるけどよ。理解は出来ても腹は立つんだわ。だからおれだけだって体で証明してくれよ・・なっ?レン?」
ぐぅっ!色気が半端ないんですが??!
その後の事はみなさまの想像通りです。ヤリ殺されるまではいかないけど、いつもの三倍くらいはしつこく責められました・・・
俺、とんだとばっちりじゃない??!
アスラちゃんの心配してる場合じゃなかったよ!
俺とアスラちゃんへの教訓。
「秋月絶倫魔王親子を嫉妬させる事を言ったり、誤解を招くような行動を微塵でもしてはいけません。」
俺の場合は不可抗力だけどね??!
「アスとレンの内緒話~キョウのお仕置き編」 完
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これで完結とさせていただきます!
読んでくださったみなさま、本当にありがとうございました。
本編は手直しする間も無く勢いで転載しまくってしまったので、文章的にも拙い部分が多いままだったかと思います。申し訳ございません。
ちゃんと見直せばよかった…
さて、筆者はここから始まったシリーズを書き続けています。大体MAGかJUNが出て来る現代編と、このシリーズのメンバーがまるごと出てくる異世界編がありますが、全部は需要もないと思うので数作だけ転載しようかな?とか考え中です。
またそちらもお読みいただけたら幸いです。
ルコ
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