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第13話
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久々に繋がったことで、平日は……と拒否をしていた自分が別人だったみたいに心が満足している。
確かにエッチって体力を使うから翌日に響くかもしれないけれど、そんなことよりこんなに満たされるならこれからは平日も良いかなと思いだしたり。
「蒼太、腰辛くない?温める?」
「ううん。大丈夫。ありがとう」
翌日の朝、ご飯を食べて出勤する前に少し休んでいるとヒロ君がそう心配そうに聞いてきた。
首を左右に振ればホッとしたようで、僕の隣に座り肩にトンともたれてくる。お腹に腕が回り、がっちり抱きついてきた。
「今日は一緒にお昼行こう?」
「うん」
モソモソ、耳の近くでランチに誘われ頷く。
「あ、そうだ。濱田さんとは何話したの」
「あぇ……今聞く?」
「うん。恋人の悪口?」
「言うわけないじゃん!」
冗談でニヤニヤしながら聞けば、ヒロ君は慌てて否定した。
「酷い!俺絶対そんな事言わないって!そもそも悪口言うの嫌だし!」
「冗談だって」
「そういう冗談ヤダ」
「ごめんね」
「いいよ」
ちゅ、っとキスをされてくすくす笑い合う。
そろそろ出ないとなとバッグを持って立ち上がった。
「ねえ今日の昼はがっつりカツ丼食べたい気分なんだけど、蒼太はどう?」
「いいよ」
「やった」
家を出て会社に着くまで沢山話をして、エレベーターに乗りそこで別れる。
「昼はロビーで」
「うん。」
軽く手を振って自分の部署に行き、席に座る。
よし。昼まで頑張ろうとパソコンを立ち上げ、仕事に集中した。
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