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第104話
「蒼太?蒼太、大丈夫?」
「ぁ……ご、めんなさ、」
「何?どうした、寒い?」
ギューッと強い力で抱きしめられる。
頭を撫でられて、「大丈夫だよ」と何度も声をかけられると震えは止まり、まだ少し不安が残ったまま彼と視線を絡ませる。
「い、嫌に、ならない……っ?」
「ん?何で嫌になるの?」
「僕……せ、迫って、ヒロ君、怖くない……?」
怖がられたら、嫌がられたら、どうしよう。
彼の返事を待ってギュッと目を閉じていると、瞼に唇が触れる。
「怖くないよ。嫌いにもならない。それが好きな人なら尚更。」
「ぅ……っ、でも……」
「発情期は辛いだろうし仕方ないよ」
「うぅ〜……っ」
止まっていた涙が再び零れる。
それを指先で拭った彼は、「それにさ」と言葉を続けた。
「嫌になったり怖くなったりするのは蒼太の方かも。……俺ね、本当、割と限界。」
「……?」
手を取られ、それが彼の勃起したそれに導かれる。
「ひ、ヒロ君も、挿れたい……っ?」
「うん。さっき待ってって言ったのは……情けないけど、触られるとやばそうだったから……」
「やばそう……?む、ぅ、ン……ッ」
キスをされて、至近距離で視線が絡む。
「ん、足開いて。触らせて」
そう言われ、おずおずと足を開ける。
下腹を撫でた彼は、そのまま後孔まで指先を這わせて、濡れたそこに指を埋めた。
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