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第137話
「今日は蒼太が動いて」
「っ!」
腕は持たれたまま、そこに導かれて恥ずかしさに唇を噛む。
「跨がれる?」
「……できる、けど」
「……やっぱりやめる?」
「や、やめない……!」
座るヒロくんの足に跨って、腰を下ろす。
間にはペニスがあって、僕のと彼のがトンと当たる。
「そこ座っちゃ挿れれないよ」
「わかってる!」
口角を上げて楽しそうな彼にムッとしながら、彼のそれを掴んで腰を上げる。
ちょうど後孔に先端が当たって、ドキドキしているとチュッと頬にキスをされた。
「力入りすぎ。太腿プルプルしちゃってる」
「っ、緊張、して」
「大丈夫だよ。いつもしてること。痛くないしちゃんと入るよ」
「……腰掴んでて」
「うん」
ずるっといってしまわないように、腰を掴んで支えてもらってゆっくりそこに座っていく。
「っ、あ、ぅ……」
「深呼吸して」
「は、はぁーっ、はぁっ」
ぐぷん、と太い所を飲み込んでそこで固まる。
まだ先は長くて、いつもならこれがずっと深くまで入るのに、自分でやるともうここまでしか入らないような気がして、先に進めない。
「蒼太、腰おろして」
「っ、う、む、むり、無理……っ」
「無理じゃないよ。いつも全部入ってるよ」
腰を掴む手に力が入れられる。
ゆっくりと下に押し付けられるようなそれに逆らうこと無く腰を下ろしていく。
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