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7月3日 月曜日に発見して
◇ Monday ◇
『尚弥先生と個人的にお付き合いしたいです。』
「・・・・・・え?」
それを発見したのは職員室で担当クラスの園児と保護者から集めた短冊をチェックしていたときだった。
「尚弥先生?どうかしたんですか?」
隣の席の愛子先生が不思議そうに聞き返してきたので、「何でもないです〜。」と誤魔化しておいた。
これは誰のだろう?
うーんと考えてみる。
この字・・・・・・誰だっけなあ。
鈴原尚弥 25歳。ひまわり保育園で保育士として働いている。同僚は女性保育士が多いが唯一の男性保育士が偶然にも中学の時の部活の先輩。面接に来たときに偶然再会して、ここに就職してからは先輩保育士としてお世話になっている。
あ。
この短冊、ひろとくんのーーー・・・・・・パパだ。
マジか。個人的にってどういう意味だろう?
何か特別な話でもあるのか?
いや、お付き合いしたいって書いてあるし・・・・・・友達になりたいとか?
たしか、ひろとくんパパは父子家庭だっけ。
子育てについての悩み?
周りに聞ける人がいないし、同性で保育士やってる俺ならってこと??
まあいいや、と全ての短冊が揃ったら笹の葉に飾るための箱に入れておく。
今週の金曜日は7/7で保育園では園児と先生たちで七夕イベントをやるのだ。
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