4 / 6

第4話 秀‪✕‬冬哉編4

「冬哉」  秀は抱きしめていた腕を解いて座り込む。どうしたのかと思っていると、彼は冬哉の分身を大事そうに支え、なんの躊躇いもなく口に含んだ。 「ああ……っ、し、秀くん……っ」  温かい粘膜に覆われ唇で敏感な先端を擦られると、冬哉はビクビクと背中を震わせ、また腰を引いてしまう。するとすぐに壁にぶつかり、逃げられない絶望感と、うねるような快感に天井を仰いだ。  冬哉は何とか理性を保ち、秀の髪の毛を掴む。顔を引き離そうとしたのを察したのか、秀は更に激しくそこを責め立てた。 「あっ、だ……っ、だめ秀くんっ、気持ちい……っ」  無言で前後する秀の頭を押さえて、もっと奥まで、と無意識にやってしまい、泣きそうな声でごめん、と謝る。しかし秀はじゅぶじゅぶと音を立てながらそこを吸い、無言で冬哉を見た。その光景の卑猥さに、冬哉は耐えられなくなって目を閉じる。  どうしよう、このままでは秀の口の中に出してしまいそうだ、と冬哉はまた逃げる姿勢を見せるが、秀はしつこく追いかけてきた。身体の反応も大きくなり限界が近い。 「秀くんっ、お願い……っ、出ちゃうからぁ……っ!」  離して、と訴えるとボロボロと涙が出てきた。情けなくひんひんと泣いて、こんな強引な事、今までしなかったのにと、喧嘩して意地を張った事を後悔した。  冬哉の髪の毛を掴む手に力が込められる。 「あ──ッ! イクっ、……──ッ!!」  冬哉はとうとう耐えられなくなり、秀の口の中に精を放った。秀はそれを一滴も零すまいとしっかり受け止め、唇と舌で冬哉の先端まで綺麗に舐め取る。 「……っ、ご、ごめん秀くんっ、早く出してっ」  慌てて冬哉がティッシュ、ティッシュ、と箱を取りに行くと、戻ってきた時には秀の口には何も含まれていなかった。えっ? と冬哉は秀の口を指で開ける。素直に口を開いた秀は、飲んだ、といつもの口調で言い、冬哉は恥ずかしさで脳が沸騰した。 「飲んだって……飲んだのっ!?」 「うん」 「やだ秀くんっ、そんなの飲んじゃダメだよっ」  顔が熱くて耐えられない。両手で顔を隠すと、そっとその手を退かされた。 「ただのタンパク質だ」 「いや、そーゆー事じゃなくてね?」  美味しくないでしょ、と冬哉は言うと、少ししょっぱくて、あとはあの独特の臭いがしただけだと言う。そんな感想聞いてないと思いながら、何だか力が抜けてしまって、秀に抱きついた。 「……良くなかった?」 「……良かった! すっごい良かったけどっ、……うー……」  今度からは飲まなくていい、と言うと、どうして、と返ってくる。この、無口無表情のくせに、こういう時だけなんの躊躇いもなくアレコレしてしまう秀には、困ったものだとため息をついた。 「恥ずかしすぎるからやだよ……」 「……可愛いから」 「そんな事言っておだててもだめっ」  もう、と冬哉は口を尖らせると、秀は頭を撫でてくれた。どうやら、分かってくれたらしい。ホッとすると秀は冬哉を抱きしめてきた。そして耳元で呟く。 「冬哉……入れたい」 「……うん……」  今度こそ優しくしてね、と冬哉は秀の首に腕を回した。

ともだちにシェアしよう!