62 / 192
るり 7
「触ってみろ」
「だって……」
「もっと良くしてやってくれ、こんな状態で放り出す方が鬼だと、お前ならわかるだろう?」
俺も男だ、目の前の若い芽はぱんぱんに膨らんでいて、それがどう言った状態なのか十二分に理解できる。
赤らんだ目元で、涙を浮かべてこちらを窺うように見てくる姿には、憐憫さを誘うような雰囲気があって……
仕方なく、玄上が示した辺りをそろりと撫でる。
体温の熱さと、内壁の何とも言えないぬるりとした感触と……瘤。
「あぁっ」
微かに触れるだけで、るりの先端からはとろりと伝うように透明の液が垂れる。
本当にそこまで良いのだろうかと訝しみながら、またそこに触れると白い喉が震えて喘ぐ。
「ちょっとそこを弄ってろ」
そう言って指を抜いた玄上は、するりと慣れた手つきでるりの小さな胸の粒を苛み始めた。
「あっ! やぁ んっ、おにいちゃんっ……ぁんっ」
「上も下も弄られて気持ちいいだろ? るりの恥ずかしいところを卯太朗にしっかり見てもらえ」
にやりと意地悪く笑い、玄上は俺に手を動かせと合図してくる。
けれど、これ以上はもう完全に不貞行為だと、やめろと言う言葉がわんわんと脳内にこだまして……
「うたろ、そこ、……っ、いじめて?」
玻璃をはめ込んだような美しい目に見つめられると、まるで何か質の悪い呪 いにでもかかった気分になって、きつく締めつけられている指を動かした。
ぐちゅ と粘つく音と共に繰り返しその瘤を弄ると、るりの体が信じられないほどにびくびくと跳ね、唇からはひっきりなしに嬌声が上がる。
「 ふぅ、んんっ……はぁ、っあ、あぁんっんっ……そこ、やぁっ あああぁっ」
亜麻色の髪を苦し気に振り乱し、涙を流するりの背が限界まで撓った。
「ぃ……っああああっ」
どろ とわずかな白濁の液が溢れる。
勢いよく飛び出さないそれに戸惑いを見せると、るりの首を舐める玄上がにやにやと笑った。
「これが男の一番気持ちのいい出し方なんだと」
目をやると、るりは舌の感触にすら悶えるように震え、虚ろな表情は快楽の波を漂っているのを知らせる。
「だ……大丈夫なのか?」
「女が気を遣るのと一緒だろうさ。ここまでなるには慣れがいるが、まぁ頑張ってみるといい」
そう言うと玄上はるりを膝から床にごろりと転がして、細く真っ直ぐな足を抱え上げた。
「ちょ、何を」
下穿きから凶悪と言いたくなる逸物を遠慮なく出し、戸惑う俺を尻目にるりの上に覆い被さる。
玄上の自由奔放すぎる行為に慌てて目を逸らすが、先程まで二人がかりで責め苛んでいたるりの体が組み敷かれているのは確かで……
ともだちにシェアしよう!