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紅裙 5

「辱めて、いいの?」  そう意地悪く尋ね返してやると、怒り出すこともなく素直に頷いて答えてくれる。 「じゃあ、縁に手を突いて」 「!? こ、ここでですか? 部屋に……」 「今」  これ以上ないほど簡潔に答えて、翠也の手を縁に誘導してから腰を突き出すようにして抱え上げると、悲鳴のような抗議の声が上がった。 「やっ……これでは、丸見え……」 「うん、辱めて欲しいんだろう?」  そう言って薄い尻の肉を左右に押し広げる。 「卯太朗さんっ!」  ひっくり返るような声で呼ばれ、返事の代わりに小さく笑った。 「綺麗な赤い菊の花が咲いているよ?」 「き、菊……っ!? ぃ、いやっ」 「散らすのがもったいないくらいだ」 「み、見ない  でっ、あっ!」  唾液を舌に乗せて赤く蠢くそこに擦りつけると、抗議の声が途中で途絶える。  くちゅくちゅと舌で菊の花芯を犯し始めると、翠也は縁にしがみついて押し黙ってしまった。    あられもない声を上げるのを耐えるために腕を噛み、羞恥に固く目を閉じて俺の愛撫を受け入れる。  到底入らないと思わせるような窄まりに指を二本捩じ入れ、ゆっくりと内で広げると赤い襞が覗いた。   「綺麗な赤だ、柘榴のような……紅色だ」 「んっ……んんっ」  耳まで赤くし、言わないでくれとでも訴えるように首を振る。 「ゃ……です、そんなところ……」 「そんな? 翠也のいやらしいところのこと?」 「────っ」  すっかり排泄以外の使い方を覚え込んだそこに、そろりと固く立ち上がった逸物を宛がう。  ほんの数刻前まで、これがるりを犯していたなんて知りもしない翠也は、ゆっくりと根元まで飲み込んだ衝撃にきゅっと背を反らせて苦し気に喘いだ。  奥まで挿し込むと、俺のために誂えられた鞘のように隙間なくぴたりと締めつけてくる。 「は……ぁ、っ」  それでだけ快感を感じたのか、翠也は震えるように快感を逃そうと息を吐いて耐えていた。  背に圧し掛かり、胸の可愛らしい粒と湯に浸かりそうな翠也の起立を苛めてやると、その吐息もあっと言う間に喘ぎに変わる。   「……はぁ、っぅ  ぁ、ん」  よがる部分を執拗に追い詰めてやれば、耐え切れなくなった体が湯に沈んでいく。  ずり落ちてしまいそうになる体を引き起こし、体位を変えて繰り返し突き上げ愛撫をし、翠也が堪え切れずに泣き出すまでそうやって苛め抜いた。  布団よりはひんやりとした工房の床の方が気持ち良かろうと、二人して子供のように大の字で寝転がる。  明かりをつける余裕もなく倒れ込むように転がったため、外からの月明かりだけが互いの顔を見る手段だった。 「もう少し、水を飲むかい?」  湯にあたったために真っ赤な顔をしている翠也は、俺の言葉にすぐには反応せずにぼんやりと天井を見ている。  

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