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長い夜

【元サイド】 看護師「元君お夕飯食べられそうかな?お粥持って来ようか?」 元「いらない。起きたくない」 看護師「食べさせてあげようか?」 元「……いい。」 看護師さんに食べさせてもらうなんて恥ずかしくて出来ない。 看護師「じゃあお薬だけ頑張って飲もう」 そうだ薬飲まなきゃ…… 起き上がりたくないのに電動ベッドで頭側を上げられててしまった。 いつも飲んでる薬なのに多く見える。 元「どれか減らしたい」 看護師「大事な薬だから減らせないよ?」 苦いし大きいのもあるし、苦手な粉薬もあるし。ため息しか出ない でも早く飲んで横になりたい。 看護師「偉い偉い」 一気に薬を流し込み、自分でベッドの背もたれを戻して布団をかぶった あとはこのポンプを外してもらえれば今日はおしまい! あれ…そういえば…… 元「佐々木先生は?」 看護師「佐々木先生帰ったと思うよ?今B班しかいないはず」   元「えー、、、ありえない。」 佐々木先生と話したかったのに……なんで帰るかな。 ポンプ外すのB班の先生か……コミュニケーション取った事ない先生だと緊張するから嫌だな…… 看護師「明日佐々木先生来たら、元君が会いたがってるって伝えておくね」 元「言わなくていい!恥ずかしいじゃん」 看護師「佐々木先生人気だよねー笑。優しいもんね」 元「優しくないよ!俺にだけ厳しいもん」 看護師「そうかなー?」

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