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拒薬

【元サイド】 今日ちょっとだけ体調いいかも 久しぶりに昼ごはん食べてみたけど吐き気もない ただ薬はやっぱり飲みたくない。 特にこの液体の薬がクソまずい 液体の薬洗面所に流そうかな…… ガシャン!! カギが開く音と共に加藤先生が入ってきた 加藤「ごめん、お昼タイムだった?」 元「…食べ終わったところ……」 加藤「どのくらい食べたの?」 元「…スープと中華粥」 加藤「いいじゃん」 処置室の準備をしながら色々話かけてきてくれるのはいいんだけど、薬捨てるタイミング無くなったな。 つうか処置室使うの…… 元「ねぇ、そっちで検査するの?」 加藤「そうだよ、ベッド汚れちゃうじゃん」 ………汚すような検査しなきゃいいじゃん 元「加藤先生がやるの?」 加藤「嬉しいでしょ?」 元「全然嬉しくないんだけど」 加藤「じゃあ森田先生にする?四つん這いにさせられるよ?」 元「…………。」 四つん這いは嫌だ。 加藤「とりあえず早く薬飲みな?」 ……っ……まだ飲んでないのバレてたのか。ますます薬捨てられないじゃん 元「……先生いなくなったら飲む」 加藤「なんで笑。先生いてもいいじゃん」 元「……ゆっくり飲みたいから…」 加藤「いいよ、ゆっくりぜんぶ飲みな笑」 わざわざ処置室の準備の手を止めて、ベッド脇のイスに座りニコニコと俺の顔を見つめてきた。 元「………なんで来るの……」 加藤「ん?朝の薬拒薬したって聞いたから、ちゃんと飲むか監視しようと思って」 ………だからわざわざ昼飯中に部屋入って来たんだ。 おかしいと思ったんだよね、処置室の準備いつも看護師さんがやってるから…… 元「……加藤先生って黒いスクラブ似合うよね」 加藤「話変えない。薬に集中笑」 でたでた、笑顔だけど全然目が笑ってない。そしていつもより目力強っ! 元「…これなんの薬?」 加藤「骨の補強」 元「これは?」 加藤「ホルモン剤」 元「この液体の薬、玉の薬に出来ないの?」 加藤「出来てたらしてる。とりあえずこれ飲んで」 加藤先生に監視されてるから仕方なく飲んだけど口の中苦くて最悪。 加藤「アイスでも持ってきてあげようか?」 元「…いらない……ゔぇ…まず。」 加藤「はい、次これ」 元「待って……」 加藤「待たない、これ」 クッソ…ドSめ…

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