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内視鏡検査

【元サイド】 元「ヒック…グスン…やりたくないって言ったのに泣」 医師「そうなんだぁ…でもご飯食べられてないんでしょ?原因胃かもしれないから調べてご飯美味しく食べられるようにしようよ?」 元「グスン…でも……熱あるしやりたいない泣」 カーテンが開く音が聞こえ、見覚えのあるスニーカーが見えた。 加藤「鈴木先生すみません」 鈴木「久しぶり笑。看護師さん達がザワザワしてたから加藤先生かな?って思ってたよ、相変わらずイケメンだな」 加藤「いやいや笑」 鈴木「元君、加藤先生来たし頑張ろうよ」 元「………。」 加藤「痛み止めとか飲めました?」 鈴木「痛み止めのジェル口に含ませたんだけど、ごっくんしてもらえなかったんだよね」 加藤「もう一杯もらっていいですか?」 看護師「はい///」 加藤「ありがとうございます」 元「それ苦い泣」 加藤「これ飲み込まないと検査辛いよ。はい、あーんして」 元「………。」 加藤「ゴックン」 左右に首を振った。 加藤「ダメ、ゴックン」 足をペチペチ叩かれ、加藤先生の眼力に負け仕方なく飲み込んだ。 鈴木「顔に似合わず案外ドSでしょ」 看護師「でもアリです笑///」 鈴木「そういうものなのかー笑。」 加藤「ゴロンして、もう泣かない!」 元「………グスン。」 左向きに横になり加藤先生に体勢を整えられた。 鈴木「はい、じゃあ頑張りましょう」 マウスピースを咥えさせられ、加藤先生にアゴをグイッと持ち上げ頭を固定された。 鈴木「カメラ入るよー」 怖い……泣。 加藤「動かない」 鈴木「頑張ってねー」 元「ぅぅ……ゔっ…」 鈴木「動いちゃダメだよー、ここ辛いね」 元「ゔぅ……泣」 鈴木「ゴックンしてみて……そう…上手だよ……アゴ引いていいよ」 カメラが入っていき顔を正面に向け、ゆっくり呼吸を整えた。 なんだかんだで優しい加藤先生が涙と汗を拭いてくれ、検査中ずっと手を握っててくれた。 鈴木「胃の中はキレイじゃないかな?」 加藤「そうですね」 鈴木「カメラ抜くよー、ちょっと嫌な感じするからねー」 元「あゔ……泣」 加藤「まだ動かないよ」 長い……… 鈴木「はい、楽にしていいよー。がんばったね」 元「グスン……っ…泣」 加藤「ありがとうございました」 鈴木「またいつでもおいで笑。」

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