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注射練習
【竹内先生】
竹内「森田先生あの、勇人の注射ってめちゃくちゃふっとい針をお尻に打つやつですよね?」
森田「そうそう、ボールペンよりちょっと太くて長いやつ」
竹内「俺明日の当直で打たなきゃいけないみたいなんですけど、やったことないんですよね」
森田「あれ?やったことなかった?」
加藤「ないと思いますよ、仙骨 ブロックもないし」
森田「そっか。明日B班いる?」
竹内「佐藤先生がいます」
森田「若い当直だね笑。佐藤先生いるならやり方教えるから見守ってもらってやってみたら?」
竹内「やりたいです」
森田「加藤先生お尻貸して」
加藤「ん?」
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【処置室】
森田「加藤先生ここにうつ伏せして」
加藤「はい」
森田「ズボン脱がせていい?」
加藤「…指導しやすいならどうぞ」
竹内「すみません」
森田「両手は枕の下に入れる。暴れる子だったら手縛るかヘルプ呼んで」
竹内「はい」
森田「先生ごめんね乗るよ笑」
加藤「大丈夫です」
森田「足に馬乗りになって下半身が動かないように固定して、片手でお尻の肉を摘み上げて消毒」
竹内「はい」
森田「動かないでよ」
ブスッ!!
加藤「痛っ!?」
森田「針太いから自分の手刺さないようにね」
竹内「はい」
加藤「俺今注射打たれました?」
森田「大丈夫、ボールペンだから」
加藤「ボールペンか」
ボールペンならいいんかい笑。
森田「注射したら10分圧迫止血。大体の子が大泣きするから頑張って慰めてね、興奮して寝れなくなる子いるから」
竹内「注射するの眠前ですもんね」
加藤「因みに勇人の初回注射俺だったけど、嗚咽してたからたぶん明日暴れると思うよ」
竹内「マジすか…」
森田「勇人にまだ2回目の注射明日って言ってないから、ギリギリまで内緒ね笑」
竹内「めちゃくちゃ不安なんですけど」
加藤「佐藤先生と協力して頑張って笑」
竹内「はぃ……。
あっ、先生お尻ありがとうございました」
加藤「どういたしまして」
♪〜♪〜
加藤「はい、加藤です……はぃ…あぁ…はいはい…行きます」
ピッ
加藤「内視鏡室からで、元が泣きじゃくってるから来てくれって」
竹内「俺行きましょうか?」
加藤「いいよいいよ、俺暇だし」
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