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排便障害②

【勇人サイド】 まずい。熱あるじゃん 僕また風邪引いたのかな?でも風邪っぽくないんだけど 加藤「何度だった?」 ピッ 勇人「36.5℃…です」 加藤「……体温計ちょうだい。 勇人これ知ってる?」 ? 加藤「履歴見れるの」 勇人「えっ…」 加藤「ホントの体温教えて」 勇人「…37.3℃です」 加藤「はい。」 なんで秒で嘘がバレるんだ。 加藤「採血するから腕出して」 採血かぁ…… 勇人「………」 加藤「親指中に入れて軽く握って」 チクッ おっ……ツーンと痛いから採血って嫌なんだよな。 加藤「はい、いいよ」    勇人「…………」 加藤「お腹のレントゲン撮るから部屋で待ってて」 勇人「……はい」 ・ ・ ・ 部屋に戻るとすぐにレントゲンを撮りに技師さんが来た。 すごいなぁ……部屋でレントゲン撮れるんだ 検査も治療もレントゲンみたいに痛くも痒くもないならなぁ…… ・ ・ ・ 30分後……… 加藤「勇人ー、レントゲン見たんだけど腸閉塞になってるから管挿れよう」 勇人「管!?」 加藤「鼻からチューブ挿れて腸に溜まってる物出すの。しばらく絶飲食だから点滴もするからね。」 勇人「…………。」 加藤「ベッドに横になって」 頭側を上げられて座り姿勢をさせられた。 加藤「両手背中に回して絶対に前に出さないで」 ………怖い… 加藤「真っ直ぐ俺の方見て、少し上向き」 自然と口が半開きになる…… 白いチューブが徐々に近づいて来て怖くて顔を逸らしてしまった 加藤「こらこら、動かないの!」 男の看護師さんに顔をがっちり固定され半泣きの中またチューブが近づいてきた。 鼻がツンと痛くなり涙がポロポロ流れる 勇人「オェッ」 喉の辺りに違和感があり軽くえずいた 加藤「顎引いて…ごっくんして」 ゴクリ…… 加藤「口開けて……もう一回ごっくん」 ゴクリ…… 加藤「もう少し頑張ってね」 スルスルと奥にチューブが入っていき、鼻と喉の違和感が続いた 加藤「オッケー、固定して」 看護師「はい」 加藤「管入ったよ、お疲れ様」 勇人「……グスン……」 加藤「あと点滴の針看護師さんに挿れてもらってね」 勇人「はぃ……」 加藤「またお腹の様子見に来るから」

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