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排便障害
【勇人サイド】
朝食食べ終わったらナースステーションに来るように加藤先生から呼び出された、、、なんだろう
勇人「すみません、、、」
看護師「勇人君入っていいよ、加藤先生奥にいるよ」
勇人「おじゃまします、、、」
ナースステーションへ入って行くとパソコンの前に加藤先生がいて後ろから声をかけた
勇人「加藤先生……」
加藤「あぁ来た。ここ座って」
加藤先生の隣にちょこんと座り、なんとなく目を見る勇気がなくて胸の辺りを見つめた。
加藤「おはよう」
勇人「おはようございます……」
加藤「朝ごはん食べた?」
勇人「はい…」
加藤「何食べた?」
勇人「スープ……」
加藤「……だけ?なんでそんなに食欲落ちてるの?」
勇人「えっ……」
加藤「昨日の夕飯もあんまり食べてないでしょ?」
勇人「………」
加藤「食欲落ちる治療はしてないよ?」
ヤバい……
加藤「うんち出てる?」
勇人「……出てる…」
加藤「今日の朝は?」
勇人「……出てないです…」
加藤「昨日は?」
勇人「………出てないです」
加藤「出てないの?最後いつ出たの?」
勇人「……3日…4日前?にちょっと」
加藤「それ出てるって言わないから。まさか吐いてないよね?」
勇人「…………。」
加藤「こらこら、君俺と一回も目線合わせてこないの気がついてるからね?」
アゴをクイッと持ち上げられて目線を合わせられた
…………加藤先生獲物を見つけた目をしてる。
勇人「今朝……吐きました…」
加藤「報告が遅い」
パッとアゴから手を離しカタカタとパソコンを操作しながら電話を掛けはじめてしまった。
さすがに吐いた時はまずいかなって思ったけど、元が吐いてるところとか見てたから怖くて言えなかった。
加藤「ちょっと待っててね」
…………。
すぐに戻って来た加藤先生の手には体温計と採血のセットが
加藤「熱はありそう?」
勇人「ないと思います……」
体温を測っている間、採血の準備をしている加藤先生をボゥーっと眺めた。
ピピピピ ピピピピ
あれ…37.3℃
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