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大嫌いな触診②

【勇人サイド】 痛い……指挿れられただけでも激痛だったのに、何か分からないけど器具挿れられて、抜けてこないようにしっかり固定されてしまった…… こんな状態で朝までとか最悪過ぎる。 泣きすぎて頭ガンガンするし……腰砕けそうなくらい痛い…… 勇人「また縛るの?泣」 加藤「夜中心配だから朝まで固定させて」 手足をベッドにくくり付けられて手にナースコールを握らされた。 勇人「もっとヒモ長くしてほしい泣」 森田「寝返り出来るくらいの余裕はあるよ?丸くなれるでしょ?これ以上は長くしないよ」 勇人「ヒック……っ……いじわるぅ…泣」 加藤「勇人おしっこは?先生達いるうちにしといたら?」 勇人「………するぅ…」 加藤先生珍しく気が効くじゃんって思ったけど、おしっこ出るかのチェックだった(ムスッ しかも最後膀胱ギュッて押されてちょっとチビっちゃったし。 加藤「量もしっかり出ますね」 森田「とりあえず大丈夫そうかな」 毎回毎回おしっこの量測られるし、看護師さんトイレしてる間ずっといるし……ホント早くここ出たい。 元よくこんなとこ何回も入ってたよな。尊敬する。 あれ!ちょっとちょっと 加藤「あとは看護師さんが眠れる薬持って来てくれるからね」 森田「また明日ね、おやすみ」 えー!!ちょっと置いていくの?? 勇人「行かないでよ(ウルウル」 加藤「そんな子犬みたいな目で見られても苦笑。」 森田「薬使えばスッと眠れるから大丈夫」 勇人「でもお尻痛いから薬効くまで近くにいてほしい……」 加藤「仕方ないなぁ。 俺寝つくまでいますね。」 森田「よろしく」 勇人「………森田先生がいい…」 加藤「森田先生もう帰るよ」 勇人「………」 森田「…いいよ、俺寝かしつけてから帰るから」 やった♪ ・ ・ ・ 森田「どっち向きで寝る?」 勇人「左」 抱き枕を足の間に挟めてくれ、布団をかけてくれた。 森田「目瞑って」 トン トン トン トン これこれ……森田先生の荒めのトントンが案外心地いい ………… …………… 勇人「スースー……」 森田「早っ笑。おやすみ」 体温をもう一度測り、解熱剤が効いてきている事を確認して勇人の部屋を出た。

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