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大嫌いな触診
【森田サイド】
加藤先生が触診の準備を始めると不安気にその様子を目で追い落ち着きがなくなってきた。
まぁ俺はしばらくは座ってその様子を傍観するだけにしておこうかな
23時かー。
会議終わって病棟戻ったら勇人が発熱してるって聞いて心配で残業してたけど、触診終わったらさすがに帰るか
加藤「足広げて」
勇人「……ジェル多めがいいです…」
加藤「勇人の時割と多めにはしてあげてるんだけどな」
森田「びちゃびちゃじゃん苦笑。俺の時もそこまではかけないよ笑。」
加藤「ですよね?笑」
勇人「でも多めでいい」
森田「十分多いから大丈夫、足広げな」
片足をペシっと叩くと、ゆっくりと足を立てて小さく足を広げギュッと目を瞑っていた
加藤「関節もう少し開いて。」
加藤先生が内腿をペシペシ叩いてやっと触診の準備が整い深呼吸を数回繰り返しさせた
もうこの時点で勇人の目は涙でいっぱいで今にもこぼれ落ちそうなほど潤んでいて勇人の頭に手を置き軽く撫でてやった。
加藤「力抜いてねー」
チクッ
勇人「あゔっ泣。あっ…あぁぁ」
体を大きく揺らし大声で泣く勇人の肩を掴んで抑えた
こんなに痛がるって事は中があまりいい状態じゃないっていうのが触らなくても分かる……
加藤先生と目が合い首を横に振られ、俺の近くに置いていたディルドを加藤先生へ渡した。
森田「明日の朝までお尻の中圧迫させようね」
勇人「えっ泣。やだ!やだ!」
立ち上がり、身体を抑える力をより強くして、加藤先生に目で合図を送ると、ディルドをゆっくり挿入し始めた
勇人「ぎゃあぁぁぁ!!!」
先っぽがちょっと触れただけでパニック状態の勇人の様子を伺いながらゆっくりゆっくり挿入していく加藤先生をサポートするために勇人へ声をかけた
森田「勇人、目開けて俺のこと見て」
勇人「やだぁ泣…はぁはぁ…痛い泣」
森田「しー、大きい声出さない。興奮すると余計痛いよ」
勇人「でも…はぁはぁ…あゔ泣」
加藤先生が口パクで手を止めた方がいいか聞いてきたのを首を横に振って処置を続けさせた。
勇人「いだぁぁい泣」
グチュグチュっと時折部屋に水音が聞こえ、その音と共に勇人が泣き喘ぐ声が響き渡る
森田「勇人ー、先生の目見ないなら明日も痛い事するよ」
勇人「えっ…泣」
さすがにこの声はしっかり聞こえたらしくパチっと目を開き俺を見つめ始めた。
森田「深呼吸出来るでしょ?」
勇人「でき…ない…はぁはぁ泣」
森田「出来ないなら明日から呼吸訓練強化するよ?」
勇人「やだぁ泣」
森田「嫌なら深呼吸」
下手くそだが必死に深呼吸をし始めて、どうにか興奮状態は収まってきた……
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