302 / 536
甘々な時間
【佐々木サイド】
佐々木「青木先生!すみませんありがとうございました」
青木「お疲れ様。勇人待ってるから早く行ってあげなよ」
佐々木「はい」
・
・
・
ちらっとガラス張りになっている集中治療室を覗き込んだ。
ん?笑
まさか寝てる?
静かに扉を開き中へ入っていき顔を覗き込んだ。
寝てるな苦笑。
お昼寝にはちょっと早くないかなぁ……まぁ、頬真っ赤だし具合悪いんだろうな。
勇人「んっ」
頬を撫でるとモゾモゾと動き始めた。
佐々木「勇人」
勇人「んんっ」
佐々木「遅くなってごめんね」
勇人「…………」
寝起きで状況が掴めていないのか熱で頭が回っていないのか、ボーっと俺の顔を見つめ無言の時間が流れた。
佐々木「だいぶ熱ありそうだね?」
勇人「…佐々木せんせ…来るの遅い…」
佐々木「ごめんね」
勇人「具合い悪いよ泣」
ブワッと涙が溢れ出て慌ててティッシュで顔を拭きながら頭を撫でた。
佐々木「熱が辛い?」
勇人「辛い泣」
佐々木「…坐薬挿れようか」
頭を撫で一旦坐薬を取りにナースステーションへ戻った
・
・
・
佐々木「勇人機嫌悪いですね苦笑」
青木「佐々木先生に甘えたいだけだろ」
佐々木「そうなんですかね?苦笑。
これ挿れて熱落ち着くまで治療進められなそうな感じです苦笑。」
青木「まだ腫れも痛みも引いてなさそうだし、今日は静かに寝かせておけばいいんじゃない?明日には引いてるよ」
佐々木「そうですよねー。なかなか治療進まないからこっちの気持ちばかり焦っちゃって苦笑」
青木「時期に促進剤が身体に馴染んでくれば投与量増やしていけるだろうから長い目でみてあげたらいいと思うよ」
佐々木「そうですよね」
・
・
・
佐々木「勇人、坐薬挿れよう」
勇人「坐薬好きじゃないです。」
佐々木「好き嫌いの話じゃないの苦笑。」
掛布を捲り、アイスノンをスルッと抜いた。
勇人「もうお尻痛いからやりたくないです」
佐々木「お尻の中?外?」
勇人「どっちも」
佐々木「坐薬挿れたら軟膏塗ってあげようか?」
勇人「…塗ってほしいです。」
佐々木「いっぱい塗り込んであげるね。じゃあ坐薬挿れるからゆっくり口呼吸しててね」
肛門充分ほぐれているからすんなり坐薬入っていくな。勇人も全然嫌がらないし、力も抜けてるから押し戻されることもなくて一発で入った。
佐々木「勇人上手だね」
勇人「ちょっとしか痛くなかった」
佐々木「痛かった?よく我慢出来たね、偉い偉い笑」
勇人「///」
可愛い、照れてる笑。
勇人「……佐々木先生、明日も佐々木先生が担当がいいな……///」
佐々木「先生明日当直だからいないんだよね。明日は森田先生と加藤先生が治療してくれるよ?」
勇人「げっ。」
心の声ダダ漏れ笑
ともだちにシェアしよう!