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誤魔化し切れるかな

【勇人サイド】 夕飯終わったら佐々木先生来るらしい…… 佐々木先生が当直だから油断してたのに……ホントに太いバイブ試すのかな…… 全然食欲ない。。。全部苦手なおかずだし ガラガラ !! 加藤「ごめんね夕飯中に。ペンどこあった?」 勇人「そこ」 加藤「あぁ、やっぱり俺のだ。ありがとう」 加藤先生荷物多くない 勇人「先生何持ってるんですか?」 加藤「これ?今日バレンタインだから看護師さん達がくれたチョコ」 あっ!なるほど!それにしても多いな 加藤「勇人も夕飯食べたらもらえるよ?」 勇人「え!」 加藤「夕飯終わった子達に看護師さん配ってるからね」 やった★チョコ食べたい 加藤「食べないと貰えないからね?笑」 勇人「もうご馳走さましたいです」 加藤「全然食べてないじゃん」 勇人「食べる物ないです」 加藤「いや全部食べ物だから笑」 勇人「…病院食だと食べる気になれないんだもん……」 加藤「まぁね。味薄いよね」 加藤先生が珍しく共感してくれた ガラガラ 佐々木「あれ、加藤先生どうしたの?」 加藤「ペン取りに来た」 佐々木「なるほど笑。」 佐々木先生来るの早くない!まだ夕飯終わってないしチョコも食べてないのに 加藤「えっ…なんかメソッとしてない笑」 佐々木「俺来ちゃったからかな笑。ごめんね、夜診察に来たわけじゃないんだ」 夜診察じゃないんだ!良かった 佐々木「心電図乱れたから気になったんだけど、大丈夫そうだね?」 加藤「俺と話してただけなんだけどね?」 佐々木先生と加藤先生が心電図のデータを遡って見ている間に、夕飯のおかずが少しでも減ったように見えるように一ヶ所に集めてみた おっ★いいじゃん!! 勇人「佐々木先生!ご馳走様します」 佐々木「ん?はーい」 チラッと振り返りお皿を確認してまた加藤先生と話始めた隙にお皿の蓋を閉めた。 よし!この作戦使える★ 佐々木「ちょっと様子見かなー」 加藤「そうだね」 佐々木「勇人体調変わらないよね?」 勇人「はい」 佐々木「夕飯終わったんだっけ?下げちゃうね」 加藤「いつ食べたの?ほとんど残ってたじゃん」 佐々木「あれ?ホントに?」 パカっと蓋を開けられたが幸い空っぽにしたお皿でこのまま誤魔化されるかな…ってドキドキして見てたけど、人生甘くないみたいで一箇所に集めたお皿を凝視された 佐々木「こんな感じだった?」     加藤「なんか違う……」 佐々木「……寄せた?笑」 加藤「あぁそうだ。」 ヤベッ。

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