332 / 536
鬼ごっこ②
【律サイド】
あぶねー……今日も竹内先生って聞いてたから油断した。
あきらかに加藤先生俺の様子見に来てたよな
さてと逃げるか。
今日どこにいようかなー
・
・
・
【竹内サイド】
竹内「加藤先生、置いていかないで下さいよー」
加藤「やっと来た」
竹内「あれ?律いないじゃないですか」
加藤「トイレ」
竹内「いやいや!そのパターンで何度も逃げられてるんですって!」
加藤「あぁ。今頃必死に隠れ場所考えてるんじゃない」
竹内「何を悠長に構えてるんですか!治療開始まで20分しかないですよ!今日また律逃したら佐々木先生にまたチクリ言われますって!!」
加藤「佐々木先生にチクリ言われたとして怖くもなんともないでしょ笑」
竹内「それは加藤先生と佐々木先生が同期だからですよ!」
元「ねぇ」
加藤「何?元ちゃん?」
元「俺のこと猫みたいに撫でながら2人で盛り上がらないでよ」
加藤「あぁごめん。元ちゃんの診察中だった」
元「頭わしゃわしゃしてるだけじゃん。これ診察だったの?」
加藤「診察だよ(キリッ」
元「あーそう。」
すげー真っ直ぐな瞳で診察とか言ってるけど、どう見ても元をこねくり回してるだけなんだけど苦笑。
ホント好きだよなー……笑
加藤「さてと、そろそろ律かくれたかな。竹内先生行くよ」
竹内「どこに??」
加藤「とりあえず6号室辺りの部屋から確認かな」
竹内「なんで6号室ですか?」
加藤「今満室なの6号だけだから。ガヤガヤして賑やかな部屋の方が隠れやすいでしょ」
竹内「なるほど……」
【6号室】
たしかにこの部屋賑やか……と言うかうるせー笑。
加藤「お邪魔しまーす」
シーン………
すげー、、、加藤先生入っただけで静かになった笑。
加藤「律知らない??」
6号室「………」
加藤「ソラ、律見かけた?」
ソラ「……見て…ない…です…」
加藤「ふーん。ホントに?」
ソラ「えっ…とぉ……(律君に口止めされてる)」
加藤「ここの前通ってもいない?」
ソラ「……んぅ…と…」
ソラめちゃくちゃ詰められてる笑。
加藤「ソラ、明日の治療俺だよ?★」
ソラ「!!!」
加藤「この間の続きしよーね♪」
ソラ涙目じゃん。この間の治療で何したんだよ苦笑。
ソラ「…さっき向こうに歩いて行ったの見かけました……」
加藤「非常階段の方?なるほどね、ありがとう。」
こうやって子供達から情報収集して捕まえてるのか……
加藤先生らしい……
ともだちにシェアしよう!