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グズリ泣き
【竹内サイド】
佐藤「何読んでるの?」
竹内「『子供のココロが読める』って本を買って来ました!」
佐藤「ほぇー勉強熱心だね」
竹内「なんか悔しくって」
ガラガラ
ぴとっと背中に抱きつかれグズグズしながら頭突きされた。
竹内「勇人?どうした?点滴めちゃくちゃ絡まってるし」
勇人「………だっこ…し…て……」
竹内「抱っこ?いいよ?おいで?」
なんでこんなに消えそうな声なんだ?さすがにお眠むか??
竹内「16時なんですけど、お昼寝させたらまずいですかね?」
佐藤「眠りたいなら仕方ないじゃない?熱あるんでしょ?体力消耗してるんじゃい?」
竹内「ですよね」
市村「佐藤先生、ミーティング始めるよ」
佐藤「はーい」
このグズグズは明らかに寝くずりだよね?……うん、間違いない。
勇人を膝に乗せてトントンと背中を撫でるとペタッと胸に顔を埋めてそっと目を瞑りはじめた。
竹内「勇人、夜眠れなくなるからお昼寝ちょっとだけね?」
勇人「んゔぅ……グスン…っ……泣」
泣くくらい眠い感じ??いっぱい寝かせた方がいいのか??
竹内「眠いね?」
勇人「はぁ…んぅ……グスン…泣」
竹内「よしよし、泣かなくていいんだよ?」
・
・
・
森田「おつかれ」
竹内「お疲れ様です」
森田先生が来たって事は17時頃か?
竹内「勇人、さすがにもう寝るのは諦めない??」
勇人「グスン……っ…泣」
森田「グズグズなの?」
竹内「そうなんですよね……今日お昼寝してないからですかねー」
森田「…そのぐずり泣きいつから?」
竹内「……えっと……少なくても16時頃から?です」
森田「16時!?」
目を見開きイスをクルッと回して近づいてきた。
森田「勇人顔見せて」
勇人「ぃゃ……っ…グスン泣」
森田「大丈夫だから見せて」
珍しく不安気に勇人の顔を覗き込む森田先生の様子にこっちにも緊張感が伝わりじわっと汗が噴き出した。
森田「顔色悪いな。急いで部屋戻して」
竹内「はい!!」
勇人を抱き上げ部屋へと急いだ
!!?
ん?なんだ?
竹内「うおっ!」
森田「ん?」
竹内「失禁してます」
森田「血圧落ちた?」
そういう事か!!
森田「佐々木先生!加藤先生!急変!」
佐々木+加藤「急変!?」
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