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グズリ泣き②

【竹内サイド】 森田「佐々木先生、パジャマ脱がせるの手伝ってあげて」 佐々木「はい」 佐々木先生がズボンを脱がせてそのまま勇人を受け取りベッドに寝かせてくれた。 ベッドに横たわる勇人は顔が真っ青で肩で息を繰り返し目を開けるのもままならない状況…… 悔しい……なんで早く気づいてあげられなかったんだろう…… 加藤「竹内先生一旦着替えておいで」 竹内「いや…でも…手伝います…」 加藤「大丈夫大丈夫、さすがに尿まみれはマズイからさ笑」 たしかに…… 加藤「ほら行きな」 加藤先生にポンっと背中を押されて着替えのため医局へ戻った ・ ・ ・ 【森田サイド】 佐々木「一旦ホルモン剤停止しますか?」 森田「いや止めないで、半分にして」 佐々木「はい」 加藤「勇人ー、目開けられる? ……まだ無理かな?……採血するからね」 勇人「うぅんぅ……っ泣」 佐々木「採血痛いねぇ……もう少しだからねー」 酸素上がらないな……。マスク5リットルなんだけどな……もう少し酸素増やすか。 血圧も微妙…… 森田「加藤先生そのまま点滴の針も挿れてくれる?」 加藤「はい」 佐々木「血圧上がらないですね……」 森田「うん、このまま補液続けて様子みよう」 佐々木「そうですね」 森田「勇人、先生の手握って」 握り返してはくるが力なく軽く触れてくる程度で反応はイマイチかな 森田「手握り返せるね、えらいえらい」 頭をポンポンと撫でた 勇人「うゔっ……ゔ…」 森田「吐く?」 勇人「オエッ…」 勇人の身体を横向きにして口元にガーグルベースンをあて背中を摩ると嘔吐し始めた。 勇人「オエッ…ゲボッ…グスン…泣」 森田「気持ち悪いね」 勇人「ゲボッ……グスン…泣」 佐々木「制吐剤持って来て」 看護師「はい」 勇人「んんっ!泣」 何か訴えたいのかギュッと俺の手首を掴み始めた 森田「どうした?」 勇人「んんっ泣。 ささき…せんせっ…」 佐々木「ん?俺?」 勇人「んんっ泣」 森田「……なんだろね?……制吐剤?」 佐々木「あぁ」 勇人「そ…れ……泣」 森田「制吐剤って吐き気止めね?辛い事するわけじゃないから安心しな?大丈夫だからね」 勇人「ぅ…ん…泣」 佐々木「ごめんごめん、不安にさせちゃったね」

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