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心のサポート②

【佐々木サイド】 佐々木「勇人とりあえず血圧安定したよ」 加藤「酸素は?」 佐々木「酸素はまだ5リットル」 加藤「熱高いからしばらく酸素下げられなそうだねー。心エコーは?」 佐々木「動きは問題なかったから、また一過性のものかなって感じ。」 加藤「ホント薬の調整難しい子だよねー」 佐々木「難しいねぇ、、、 竹内先生は大丈夫そう?」 加藤「うん、ほら」 ・ ・ ・ 【竹内サイド】 竹内「森田先生、すみませんでした」 森田「…なにが?」 竹内「ぃゃ…あの…勇人抱っこしてたのに急変兆候に気づけなくて……」 森田「…あぁ…そんな事か。竹内先生が気を落とす事じゃないよ、俺だってたまたま気がついただけだし」 竹内「……あの、なんで気づけたんですか?」 森田「勇人って抱っこされてる時、スクラブ掴んでコアラみたく抱きついてくるじゃん?」 そうなんだ?? 竹内「気にした事なかったです……」 森田「今度観察してみて 俺来た時手がだら〜んって落ちてたからおかしいなって感じたのがきっかけかな」 竹内「なるほど……」 森田「勇人実年齢より精神面が幼いからさ、具合悪いと嫌な事されるかもって思って隠しちゃうんだよね。今回の件は典型的な彼の悪いところが出ちゃった結果だよ」 竹内「なるほど……。 森田先生みたく気付ける医者になるにはどうトレーニングしたらいいんでしょうか?」 森田「……意識した事ないから分からないけど…なんだろうね? ……メインで担当する子もらってみたら?…」 竹内「えっ!?」 森田「加藤先生の患者1人もらいなよ? いきなり担当付いちゃうとプレッシャーだろうから、加藤先生と一緒に担当したら心強いんじゃない?」 竹内「……俺まだ自立してない処置の技術山のようにあるんですけどいいんですかね?」 森田「技術なんていつそのチャンスが巡ってくるか分かんないだから、後回しにしたっていいんだよ。 竹内先生案外真面目だよね笑」 竹内「なるほど……」 森田「まぁあとは班長と相談かな。仕事のカバーならいくらでもするから、好きにしたらいいよ」 竹内「ありがとうございます!」 看護師「森田先生、勇人君からのナースコールが鳴り止みません」 森田「はいはい。行きます」

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