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♯佐々木先生は忙しい②
【律サイド】
佐々木先生めんどー
マジでお母さん
はぁぁ…森田先生か……他いないのか?
……他って言っても加藤先生か。ダメだ
森田先生いなかったら部屋戻って佐々木先生に居なかったって言おう
!!
律「うおっ!」
ナースステーションの入り口で誰かとぶつかりそうになり顔を見上げた
森田「あぁ、ごめん」
スマホから目を離してそっけなく声をかけ、すぐに行ってしまった
律「…………」
行っちゃったしもういいかなって思ったけど、佐々木先生に小言言われるのもめんどくさいな
律「森田先生!」
森田「はい?」
律「俺はやってほしくないんだけどさ、導尿しなきゃいけない」
眉間にシワを寄せて不機嫌そうに近づいて来た
森田「それは俺にしてほしいの?してほしくないの?」
(こーわ……)
律「そう聞かれたらさぁ……
してほしいです」
(って言うしかないじゃん)
森田「そこの処置室で待ってて」
手前の処置室を指差し、ナースステーションに戻って行った。
(冷や汗かいたー……久しぶりに絡むと緊張するんだよな)
・
・
・
森田「パンツ脱いで足広げて待ってて、準備するから」
律「ねぇねぇ、俺の治療なんだけどさ」
森田「うん」
律「青木先生率高くない?」
森田「ダメなの?」
律「青木先生厳しいんだけど」
森田「優しくしてって言ってみたら?笑」
律「聞いてくれると思えないんだけど。
痛っ!!管挿れる時言ってよ」
森田「おしゃべりしてたから。
律これ6時間溜めたって言ったよね?」
律「言った」
森田「量少ないな」
律「だからまだ導尿いらないって言ったんだよ」
森田「もっと水分摂らないとダメだな」
律「飲んでるよ」
森田「もっと飲んで」
律「導尿の回数増えんじゃん」
森田「やっぱりな」
(やべっ…口滑った)
律「飲む飲む!一回見逃して」
森田「佐々木先生に言っておく」
律「佐々木先生めんどくさいんだってー」
森田「それも言っておく」
律「俺どんどん墓穴掘ってるよね。。。
導尿回数増えたら全部竹内先生にやってほしいな」
森田「無理じゃない」
律「なんで?」
森田「竹内先生B班いくから」
律「は??A班ますます地獄じゃん」
森田「よく俺の前でそれ言えたね笑」
律「ごめん、事実だったからさ笑」
森田「律もっと厳しくしていいよって青木先生に伝えておくね」
律「それ1番困る笑」
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