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集団チェック③
【佐々木サイド】
佐々木「次の子呼んでいいよ」
そろそろ最終組かな??さすがに少し疲れたな苦笑
佐々木「………あれ?笑。次は?」
看護師「呼んでるんですけど……
勇人くーん おいでー」
勇人で止まってるのか笑。
残りの人数確認兼ねてちょっと外に顔出すか
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【勇人サイド】
呼ばれてるけど……足がすくむ……無理……部屋に戻りたい…
!!
佐々木「勇人ー」
子供「佐々木先生いいなー」
子供「順番的には俺佐々木先生じゃない??」
勇人「…………」
佐々木「緊張しちゃったかな?勇人は森田先生の方行った方が安心かな??」
(……それはそれで困る……佐々木先生に部屋戻りたいって一旦相談しよ)
勇人「……佐々木先生の方行く…」
佐々木「おっ!急にやる気出たね」
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・
【佐々木サイド】
佐々木「はい、じゃあお名前教えて下さい」
勇人「先生…部屋戻りたい……」
おっとぉ……苦笑
佐々木「すぐ終わるよ?終わったら戻れるよ」
勇人「でも……グスン…できない……また今度にする泣」
佐々木「…そっかぁ…一旦じゃあイスに座って気持ち落ち着けな??また声かけるからさ」
グズグズしている勇人をどうにか説得して一旦ブースの外に出して様子をみることにした。
(森田先生に声かけておくか)
隣のブースに移動して森田先生に声をかけた
佐々木「森田先生」
森田「終わり?」
佐々木「いや、まだいます苦笑。
勇人グズってるので一旦座らせてます」
森田「集団の雰囲気にやっぱりのまれた?」
佐々木「おそらく苦笑」
森田「大部屋に出すいいリハビリだと思ったんだけどな」
佐々木「そうですね……ついでにその件なんですけど、6号室しか空きがないみたいです」
森田「だよねー……あそこに勇人かぁ」
勇人が元々いた2号室が生憎満室になってしまい、空きベッドが6号室のみという状況に森田先生は不安を感じていた
俺も師長さんにお願いしたけど、調整が難しいと断られてしまった
森田「まぁ、とりあえずこの話はあとにして健診終わらせようか」
佐々木「そうですね」
さて、自分のブース戻りますか
ん?
自分のブースに戻ろうと振り返った瞬間に視界に森田先生が立ち上がるのが見え、振り向くとブースの外に顔を出して名前を呼んでいた
森田「勇人ー!!おいで」
さすが森田先生……逃げ腰の勇人をさっそく呼び出しか笑
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