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トラウマを乗り越えろ③
【勇人サイド】
まずい……
朝ちょっと喉が痛いというか乾燥してる感じだったことを内緒にしてたのにうっかり言っちゃった
佐々木「起き上がれる?」
勇人「やだ!」
加藤「抱っこしちゃおうか」
佐々木「そうだね」
加藤先生の膝に乗せられて検査を受けることになってしまった
検査の綿棒を持った佐々木先生が悪魔に見える
勇人「やりたくなーい!!」
佐々木「動くと危ないよ!」
ひっ!!!
ピシャリと注意され怖い佐々木先生スイッチが入っているのだと察したためいい子になっておこうと思う。
スッ……つーーん
あーこれいやー泣
勇人「いやっ泣」
加藤「動かない」
スッと綿棒を抜かれ鼻が痛くて加藤先生の胸に顔を埋めた
加藤「痛かった?笑」
勇人「痛かった泣」
優しくポンポンと頭を撫でられ、ベッドに戻された
・
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結局検査結果は陰性
お昼休憩を取ってお昼寝をちょっとしたらすっかり治っちゃった笑
そして……あの時間が来てしまった……
もう大丈夫なんだけど……なんか…おやつタイムが嫌いになっちゃったんだよな……
ガラガラ
加藤「勇人起きた?こっちでみんなでオヤツ食べよう」
みんな?
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加藤先生が点滴スタンドを持ってくれ、ついて行くと佐々木先生と……当直のはずの森田先生がいた
勇人「森田先生!」
なんでなんで!!当直って来るの夕方じゃないの?!
加藤「勇人の事心配で早めに来てくれたんだよ?(ニヤッ」
※ホントは会議で早めに病院にいただけ
えっ///
森田「喉と頭痛の調子はどう?」
勇人「治った!先生見たら治った!!」
先生達はみんなコーヒーとクッキー、僕には佐々木先生がプリンを選んできてくれた
飲めないけど、コーヒーのいい香りと和やかムードの先生達とのおやつタイム
嫌だったこの時間がちょっとだけ……楽しい記憶に塗り変わった……
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